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第二百六回銀漢北軽井沢句会会報 令和四年一月一二日(水) 兼題 新年一般 席題 寒一般 初マラソン |
ほのぼのと線香けぶる五日かな 兄弟で男料理の雑煮かな 舞初や母が踊れば父も舞ふ |
柴山つぐ子 |
振り仰ぐ白衣観音淑気かな お喋りも馳走のうちや女正月 雪嶺の浅間小浅間日に映えり |
佐藤 栄子 |
末吉を結ぶ枝先初詣 浅間嶺を静かに拝し初仕事 一語づつ子と詠むかるた小半日 |
山﨑ちづ子 |
書き初めの春の字少し曲がりたる 厳寒の大地揺すぶる風の声 羽ばたいてゐるかのような君子蘭 |
佐藤かずえ |
ふるさとの音色探しぬ除夜の鐘 産土の寒九の水に漱ぎけり 風越てふここは伊豆多賀どんど焼 |
岡田 久男 |
斜交いで四方山話女正月 新品の下着をつけて着衣初 初鏡口紅の封ほどきけり |
北川 京子 |
箱根路を走る若者初マラソン 今年こそやり遂げるぞと初日記 山眠る啄木の詩口ずさむ |
木下 誠司 |
我が庭の藪を染めゆく初日の出 藪入りや野麦峠の語り草 七日粥嫁に伝える母の味 |
黒岩伊知朗 |
道陸神かつぐ男のちどり足 沿道で今か今かと初マラソン 母の手の豆腐吊すや寒茜 |
黒岩 清子 |
新年やお数珠受く子逃げる子等 本堂やお護摩の炎初御空 初詣六角みくじの音躍る |
佐々木終吉 |
背筋伸ぶ気合ひを入れて書き初めす 初詣行き交ふ人と距離をおく |
佐藤さゆり |
新年の陛下お言葉感動す 初日の出赤城の裾を赤く染め 不出来でも自作門松堂々と |
白石 欽二 |
元旦の猫が顔洗ひ伸びをする 餅焼いて去年が遠くなりにけり |
武井 康弘 |
獅子舞で無病息災皆願ふ お正月久方ぶりに子の来たる |
山﨑 章一 |
墨塗られ半べそ顔の晴れ着かな 夜明け前餅つく音におこされて 肌染めてたすきに託す初駅伝 |
山﨑 伸次 |
銭神の由来の社初詣 ふくらはぎ残る湯婆の火傷痕 |
横沢 宇内 |
★明けましておめでとうございます。今年も楽しい句会となりま すように。家族のような仲間がふえています。 (柴山つぐ子) ★句会の後、新年会、かずえさん同人のお祝いをしました。 ★二月の句会 二月九日(水)九時半より 管理事務所 当期雑詠 三句 兼題 残雪 目刺 春炬燵 句会後、「新版⒛週俳句入門 藤田湘子」の勉強会を希望者で行います。参加される方はお弁当を用意して下さい。 ★新年一般の兼題でしたが季重なりが多く見られました。 伊那男先生のご指摘、辞書をよく見ること。 とにもかくにも歳時記です。 ★今年も始まりました。楽しくなければ俳句じゃないのお言葉通りです。ご自愛の上、ご健吟を。(つ 2022.1.12) |