ホームページ バックナンバー |
第二百十一回銀漢北軽井沢句会会報 令和四年七月十三日(水)管理事務所 兼題 釣忍、胡瓜もみ、甲虫 席題 夏の野菜、花一般 |
俎板の音の高さや胡瓜もみ 甲虫子が喜べば吾も又 腋芽摘む野生の匂ひトマトかな |
柴山つぐ子 |
しかと切る玉露のしずく釣忍 雨上がり児の合羽には天道虫 子の見せるビニール袋胡瓜もみ |
小林 好子 |
初捥ぎの瓜指先に刺さりをり 駄菓子屋のおまけの飴やあつぱつぱ お化粧の母の香りや花魁草 |
佐藤 栄子 |
芭蕉句碑なぞり詠みゐる夏帽子 捕へたる兜虫見よと走り来る 朝採りと添書きのあるトマトかな |
山﨑ちづ子 |
手を合はす朝の参道滴れり 本尊の切り立つ崖や百合の花 代々に受け継ぐ味の胡瓜もみ |
佐藤かずえ |
まな板の軽き音せり胡瓜もみ 水鉄砲笑ひ声から泣き声に 手に代へて団扇を口に笑ひ合ふ |
北川 京子 |
孫に書く暑中見舞はひらがなで どこ迄もひたすら続くキャベツ畑 来るたびに背丈の伸びし野辺の花 |
黒岩伊知朗 |
畑仕事終へて晩酌胡瓜もみ 甲虫櫟の森の秘密基地 |
黒岩 清子 |
ものうげに尾を振る牛に蠅の群る 卯の花の香りにしばし足とめる |
佐藤洋一郎 |
梅雨晴間都庁見下ろすビュッフェかな 江戸風鈴鳴り口広き音色かな |
佐々木終吉 |
木を蹴りて落ちれば嬉し甲虫 庭に出で一本捥ぎて胡瓜もみ |
白石 欽二 |
七色の野菜ちりばめ冷し中華 ふるさとは大屋根垂るる暑さかな |
武井 康弘 |
雲海に浮き剛直の裏妙義 城址に草笛遠き昭和かな 吊忍父母も生家もなき故郷 |
中島みつる |
滴りや喉の渇きを潤せり 鮒釣りの帰路に拡ごる夏野かな |
横沢 宇内 |
★八月の句会 例年通り夏休みとなります。 ★九月の句会 九月十四日(水) 一時から 兼題 蟋蟀 とろろ汁 吾亦紅 兼題二句、雑詠三句、席題一句 ★梅雨があけたというのにこの処毎日の雨続きです。令和の大ご葬儀があったりコロナやウクライナがあったり、世の中問題ばかりです。お仲間は元気で頑張っています。(2022.7.14 つ) 暑中お見舞い申し上げます。 八月は例年通りお休みとなりますが、俳人としてこのお休みを頑張ってみようと思いませんか。一日一句どうですか。「銀漢」の方でも、力だめしがありますが、自分の勉強としてチャレンジしてみて下さい。 |