ホームページ バックナンバー |
第二百十三回銀漢北軽井沢句会会報 令和四年十月十二日(水)管理事務所 吾妻渓谷吟行 |
ビュースポット/キャベツ野/嬬恋村のポスターに登場!
こんな処に牧水歌碑や秋の草 ひとひをば谷音響く八ツ場ダム 紅葉狩てふ粋な日和となりにけり あがつま湖けふたたえたる秋の水 |
柴山つぐ子 |
|
|
朴落葉山気纏ひて着地かな 単線の芒靡かせ通過せり がまずみやダム渡り来て鐘の音 踏みてもみ降り重なりて朴落葉 |
佐藤 栄子 |
吊り橋を一歩一歩と薄紅葉 鳥の声こぼれて風の爽かなり 岩場から傾ぎて咲けり草空木 悲話を聞く慰霊碑に居て谷紅葉 |
山﨑ちづ子 |
渓谷の一撃にされ胡桃かな 前に落ちうしろにも落つ木の葉かな 谷深し藤の実たれて動かずに |
佐藤かずえ |
吊り橋を揺らして楽し秋日和 今はもう使はぬ線路蔦紅葉 うろこ雲の覆ひ被さる八ツ場ダム 猿橋をひも解く看板ばつたをり |
北川 京子 |
秋風や湖底に眠る旧駅舎 秋の雲鹿飛ぶ橋の赤々と さざ波のダム湖真上を秋の雲 |
黒岩伊知朗 |
殉職の慟哭聞こゆ秋の風 秋暁や寝仏浅間山のシルエット 足湯してダム湖に映ゆる紅葉かな |
黒岩 清子 |
|
|
錦秋や錆し錠前蔵の町 北の果て限界集落水澄めり |
佐々木終吉 |
峡の田に昔乍らの稲架並ぶ 秋空や苦難乗り越え八ツ場ダム |
白石 欽二 |
糸瓜棚隣と競ふ上州路 赤かぼちゃ夕餉のおかず取りおうて |
武井 康弘 |
秋深き八ツ場ダム湖は過去を秘め 紅葉山運命を秘めてダム眠る ゆく秋やダム湖に眠る村二つ ゆく秋のダム湖は青し山深し |
中島みつる |
|
|
夕暮や稲架掛け急ぐ父娘 曼珠沙華大数珠廻し阿弥陀堂 統合の通ひし校庭枯野かな |
山﨑 伸次 |
境内を埋めて銀杏の大絨毯 音すれど紅葉で塞ぐ吾妻峡 吾妻峡白き岩肌秋の風 |
横沢 宇内 |
★今月は近場の八ツ場ダムと吾妻渓谷への吟行でした。渓谷の景観、八ツ場ダムの壮大さに、午後の句会は大盛り上がりとなりました。やはり吟行は俳句の力となると一同満足な一日でありました。(佐藤栄子) ★十一月の句会 十一月九日(水) 管理事務所 午後一時から 兼題 おでん(鍋一般) 冬銀河 返り花 当季雑詠 三句 席題 一句 ★あらかると 其れ其れの吟行の感想 つぐこ 吟行は句作に欠かせない・吟行をもっと増やして行きたい・今日はよかった.。 うだい 近場なので車で通り抜ける所だったが、吟行をして渓谷の美しさに感動した。 たけい 歩くことと時間に追われてしまった。 えいこ 吟行日和で吾妻渓谷を再認識した・又時季を変え吟行に行きたい。 きょうこ 八ツ場ダムの壮大さに驚いた・東京タワーより高いとは!次の吟行は何処?。 かずえ 渓谷の深さ・美しさに心が躍った・次の吟行に期待する。 いちろう 地元なので今までの経緯や歴史は熟知したうえでの吟行であった・次に期待。 ちづこ 有りの儘に自然が言葉を紡ぎ出してくれる・今日の吟行に感謝。 ★したしきなか 例えば し 趣味 た 食べ物 し 仕事 き 天気 な 仲間 か 家族 ★いよいよ冬本番となりました。寒さに負けないでご健吟下さい。 (2022.10.14 つ) |