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第216回 北軽井沢句会  (2023/1/11)

  
 第二百十六回北軽井沢句会会報

  令和四年一月十一日(水)管理務所
       

  兼題 新年一般
























嬬恋村…キャベツ野  ビュースポット




2023/1/4  photo by  Udai



2023/1/9  photo by  Udai
                      


鬼押出し園




私の一番好きな俳句です。ちづ子








特集 句集『つまこひ』から


2022/12/14  photo by  Udai
                      

 
2022/12/14 photo by  Udai
                                        


photo by  Udai



北軽井沢/photo by sasaki



北軽井沢/photo by sasaki













拡大します 2022/11/24発売


拡大します


拡大します

 

                       
 鎌倉の山水汲みて初釜す         

 初釜に母も招ねかれ一日かな

 松飾り外していつもの暮らしかな

 初雀号令あるのか飛び立てり





柴山つぐ子

 春兆す駅まで続く日向道          

 大船の観音さやか八十路の春

 正月の人来て語る俳句かな

 マーマレード透明に煮て春隣 



   

小林 好子
 
 威勢よく客と掛け合ふ達磨市

 教訓の一日大事と初暦

 公報の案内欄の達磨市

 受話器から声の溢れてお元日




 
佐藤 栄子
 音たてて風入れ変はる寒の入

 とりどりの菓子の集まる女正月

 浅間嶺の絶えぬ煙や千代の春

 雪原のしじまに風の音覆ふ




山﨑ちづ子
 母の食ぶ汁に落として寒卵

 初春のかほりこぼるる大吟醸

 初雀朝日をふふみ羽ばたけり

 参道の灯りの清か初詣




佐藤かずえ 
 
 炬燵とはくされ縁なり山の

 小さき畑小さきシャベルで冬耕す

 正月を待ちわぶ間なく正月来


北川 京子
 
 悪友の顔の浮びや年賀状

 師も友もこの郷に居て初浅間

 冬夕焼浅間嶺越しの雲染めて




黒岩伊知朗
 初駅伝八木節に背押されけり

 雪の夜は酒くみ昭和の歌謡曲

 寒中や袴引きずる豆剣士

 帰省子の駅舎に消ゆる午後七時


黒岩 清子 
  


 いつの日か傘寿となりし初詣

 飛び立つも残るも乱る鴨の陣

 初春や車窓を巡る故郷へ

 

佐々木終吉 
   
 

 山荒れて里に押し寄せ雪景色

 手を合わせ再会願ふ冬日和

 冬晴れの沖縄演舞活気づく


 

佐藤 さゆり 
 新年の祝砲響く山間に

 爺さんに年玉貰ひ苦笑ふ

 小母さん等マスク掛ければ可憐なり



 
白石 欽二
 路地裏の小さな八百屋暮早し
              
 久々に思ひを綴る日記買ふ

 木枯や猫の甘えは床の中 
 


武井 康弘 
 車椅子に余生を預け去年今年

 思春期の娘は無口冬休み

 けふ生きて妻の形見のチャンチャンコ

 


中島みつる
 



 

 元日やごちそうさまと一番湯

 駅伝と酒に浸りて三が日

 初詣母の手をひく娘かな




山﨑 伸次  
 
 風花や八ッ場の湖面に着水す

 神御座す秩父神社の破魔矢買ふ

 浅間嶺にあたる朝日や賀状書く





横沢 宇内
 


 


★令和五年初句会 皆様の元気そうな笑顔が集まりました。ちょうど鏡開の日という事で柴山さんがお汁粉をふるまってくれました。ほっこりとあたたかく美味しいお汁粉でした。  (山﨑ちづ子)


★二月の句会    二月八日(水)草津町ホテルヴィレッジ
          会費  三〇〇〇円 (食事代・会場費) 
          兼題  雨水 梅  独活   
          万座鹿沢口十時集合 乗り合わせて行きます 
句会後入浴を予定していますが、入らない人はご自分で行って下さい 


★柴山つぐ子さんが句集「つまこひ」を出版されました。句歴四〇年の集大成「つまこひ」は柴山さんの人生そのものだと思いました。優しい気持ちにさせてくれる俳句の数々に思わず句集を撫でるほど感動しました。私の一番好きな俳句は 「ふくいくと鄙の暮しや葱きざむ」 です。日々の暮らしの中での状況がよくわかる俳句で、何を作っていたのかなとか想像したり温かい気持ちにしてくれるからです。柴山さんは「おいとま支度」と言っておりますが、まだまだ私達北軽井沢句会の先生でいてくださいね。
本年より柴山さんにかわり北軽井沢句会の代表を務めさせて頂きます。分からないことばかりですので、皆様のご協力をお願いいたします。      (2023.1.12 山﨑ちづ子)
                             



「遠くの親戚より近場の句友」と言った人がいました。句友は句「が出ていなかければ、何かあったかと連絡をくれるし、句の中から、悩みや変化を読み取ってくれるからです。

年をとればそうそう友達が出来るものではありません。
また、人は死ぬまで何かに係わっていると、その日やることがあることが大事です。
俳句は、今日只今の自分を詠み、人に見てもうものです。句会は昔の思い出に生きる場所ではなく、今日の自分を見せ合う場所です。
 
ということで、袖振り合うも他生の縁、楽しい句会を続けてください。

柴山さんには、死ぬまで句会に係わってもらうよう引きずり出してください。2023/1/24    伊藤伊那男


                

2023/2/19    更新




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