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第二百二十二回銀漢北軽井沢句会会報 令和五年七月十二日(水)管理事務所 |
盆花と呼ばれ田舎のなじみ花 二十年待ちつづけたる夏椿 盤水の名付けし句群雲の峰 |
柴山つぐ子 |
水引草雨待つやうに子規の庭 夏椿一輪さして茶室めく 生れたてのトマトの青き匂ひかな |
山﨑ちづ子 |
餡蜜を男鳶職午後三時 花火の夜果てておだやか暁の海 みやげ物持ち込むバスや雲の峰 |
小林 好子 |
煙吐きフェリー出航雲の峰 高尾来て富士は見えねど夏料理 背の児の無心に拍手大花火 嬬恋の鎌原胡瓜みやくみやくと |
佐藤 栄子 |
揺るるほどおいらん草の背丈かな ていねいに柿の葉鮓を開きをり アルバムの子らにそれぞれお風入れ |
佐藤かずえ |
梅を干す三度の夜露ふふませて 縁側に西瓜切らるる大家族 里親の児の帰る日や庭花火 |
岡田 久男 |
輪になつて線香花火輪になつて 端居して来るはずもなき人を待つ 年をへて美しきかな沙羅の花 |
北川 京子 |
浮きあがる夢二の庵花火かな 父の日や山家に住みて一人酒 雲の峰あれは四阿山あたりかな |
黒岩伊知朗 |
陣取りて玉屋鍵屋の揚花火 雷雲や浅間山の煙鷲掴み わんぱくがねずみ花火に追はれけり |
黒岩 清子 |
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流鏑馬や一矢射止めて雲の峰 みつ豆や古伊万里といふお家カフェ 緋毛氈和菓子の幟梅雨明くる |
佐々木終吉 |
夏深し姿勢を正す猫背かな キャベツのすれ違ひなる繁忙期 |
佐藤さゆり |
遠き世の水牢跡に蛍舞ふ 雲の峰緊張しつつ稜線へ |
白井 欽二 |
蜜豆の豆だけ食べる幼ひ子 雲の峰昔は女人禁止する 手花火の落ちる火の色子の笑ひ |
武井 康弘 |
この先は蝮注意のゴルフ場 黒南風やガス灯うるむ港町 夏あざみ |
中島みつる |
山頂で伸ばす両の手雲の峰 二年ぶり孫の好きそな花火買ふ 球場に響く花火や五回裏 |
山﨑 伸次 |
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暗闇を母寄りそふて蛍狩 浅間嶺に重なり合ふて雲の峰 形代にかけたる息の重みかな |
横沢 宇内 |
★今月は欠席投句を含め一〇三句が出句されました。高得点句以外の全ての句についても意見を出し合い活気ある句会となりました。 |
標高1350メートル。爽やかな風の吹き抜ける鹿沢高原6万㎡の敷地に約150種50万株。 色とりどりのゆりの花が咲き乱れます。リフトに乗って山の中腹へ出ると眼下に広がる240度の絶景パノラマが広がります。 7月18日より、鹿沢ゆり園がオープンします。冬はスキー場の6万㎡の広大な土地に咲く、白・ピンク・黄色などの約50万株の色とりどりの花々が、9月中旬(予定)までお楽しみいただけます。ゆりの花畑の中をゆっくり散歩してみたり、リフトに乗って空中からゆり園を見渡すのもいいかもしれません。いろんな視点からゆりの花をお楽しみください。花は咲く時期によって、色も香りの強さも替わってきます。お気に入りの一輪をぜひ見つけてください。 △嬬恋 鹿沢ゆり園 |