へ
ホームページ バックナンバー |
第二百三十回銀漢北軽井沢句会会報 令和六年四月十日(水)管理事務所 |
湖にせり出してゐるさくらかな ほのぼのと満開近き夕桜 肩寄せて頬寄せ合つて福寿草 |
柴山つぐ子 |
一村に今朝澄み渡る初音かな 巣箱てふ優しき闇のありにけり いぬふぐり眠たさうなる空の色 |
山﨑ちづ子 |
其方此方とひとり遊びの野蒜摘 何するとなく摘み取りて土筆かな 珍客の正座くづさぬ蓬餅 |
佐藤 栄子 |
今もなほ母は主よ草の餅 犬ふぐり青い耳輪が欲しくなる 朝桜夕日の色を秘めるかに |
佐藤かずえ |
沢音の聞こゆる高さ巣箱吊る 不細工な手作り巣箱鳥は好き 産土の野のおすそ分け草の餅 |
岡田 久男 |
草餅や揉まれ踏まれて人の縁 いぬふぐりふわつと心軽くなり |
黒岩あやめ |
草餅や並べられたる峠茶屋 農業実習生迎へる辻に蕗のとう 夜桜や無人の駅に老夫婦 |
黒岩伊知朗 |
|
|
廃屋の軒天の穴巣箱とす 薄墨の匂ひし春の夜雨かな 草餅や散歩帰りの抹茶カフェ |
黒岩 清子 |
祝い膳厨に届く桜鯛 借景や煙る浅間の花見酒 草餅や野辺の香添へし摘みにけり |
佐々木終吉 |
草笛の研ぎ澄まされて春の昼 峠越へ緊張ほぐれ春の雪 |
佐藤さゆり |
我顔を覗き飛び去る燕かな 麗らかや吾妻線に山迫る |
白石 欽二 |
庭の木に鳥が住み着く巣箱かな 桜咲く山の中腹登りゆく |
武井 康弘 |
草餅や遥かなる日の祖母の味 春スキーの姿遠見の喫茶店 春耕やお昼休みのトラクター |
中島みつる |
|
|
裏庭の踏み場無きほど犬ふぐり 名刹の肩触れ合ふて花まつり 露天風呂雨の滴や春浅し |
横沢 宇内 |
★遅い春がやってきました。野山も少しずつ色を変えてきました。俳句の基礎をしっかりと勉強し精進していきましょう。 (山﨑ちづ子) ★五月の句会 五月八日(水) 草津温泉吟行 万座鹿沢口駅 九時集合 草津道の駅 九時三十分 草津温泉吟行 十二時昼食 その後句会(中沢ビレッジ様) 句会後、希望者は温泉入浴できます 会費 三千五百円 出欠は四月末日までに管理事務所へ連絡して下さい(0279 97 3191) |