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六月十二日(水)一時より 管理事務所 兼題 栗の花 梅雨一般 苺 |
高台の老舗の宿や夏の月 ひねもすを夏の海みて過ごしけり 夏の花ジャカランダ見に熱海まで |
柴山つぐ子 |
郭公の声を遠くに信濃かな 放流のダムの谺や梅雨晴間 万緑やかつては城でありし山 |
山﨑ちづ子 |
梅雨寒や洗つてだます髪のくせ 亡き夫べし苺の独り皿 強がりのあとの淋しさ梅雨に入る |
小林 好子 |
四阿に暫し憩へり遠郭公 拾ひしも呪文の解けぬ落し文 山峡の白雲流る植田かな |
佐藤 栄子 |
鳥声に親しむ朝や梅雨晴間 ため息のやうに啼き止む梅雨鴉 ぐんぐんと空の広がるつゆの明 |
佐藤かずえ |
泰山木荷を降ろすかに花落とす ドドと爆音飛び立つジェット梅雨晴間 |
岡田 久男 |
古書街の裏道の灯や梅雨湿り 郭公や朝の散歩の二連れ 物干竿のティーシャツ踊る夏休み |
北川 京子 |
五月雨や君に会ふ日はいつも雨 連休の疲れ持ちこし梅雨に入る |
黒岩あやめ |
梅雨晴や草津街道句碑の道 車窓から心地良きかな蝉しぐれ キャンプ場夕餉のチャイムなりにけり |
黒岩伊知朗 |
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雨上がり匂ひ立つ花針槐 嬬恋の長畝青し走り梅雨 栗咲くや今日の運勢吉と出る |
黒岩 清子 |
点滴に時を刻みて栗の花 錆色重ね梅雨に入る 川鵜鳴く尾羽掠めて湖蒼し |
佐々木終吉 |
焼石の噴火の脅威夏木立 草むらの踏み固められ小道かな |
佐藤さゆり |
こぼれ日の川面にそつと桜草 |
佐藤 純一 |
夕暮れに包まれて去る雁一羽 |
佐藤洋一郎 |
難儀した田植えも終わり祝杯す 用水路逃げ込む岩魚手掴みす |
白石 欽二 |
水田は梅雨を待ちわびひび割れる 栗の花匂ひ漂ふ上州路 苺買ふいつもの八百屋特売日 |
武井 康弘 |
雨寒やベルツの像の髭ぬれて 夏蝶やここは鎌原観音堂 奥六合に道祖神いくつや花いばら |
中島みつる |
日時計の針にたはむる夏の蝶 草笛や小諸城址の夕べかな 空の色水面に映ゆる薄暑かな |
横沢 宇内 |
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★今月の兼題は栗の花・苺・梅雨でした。選句では写生のしっかりとした俳句が高得点のようです。 俳句の基礎をしっかりと勉強し作句していきましょう。(山﨑ちづ子) ★七月の句会 七月十日(水) 管理事務所 午後一時 兼題 水中花 青林檎 百日紅 席題二句 兼題・席題合わせて五句です。投句される方は五句出しでお願いします |