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第232回 北軽井沢句会  (2023/6/12)




  六月十二日(水)一時より 管理事務所

  兼題 栗の花 梅雨一般 苺










2024/5/11撮影    photo by  Udai

 
 
 
 高台の老舗の宿や夏の月
         
 ひねもすを夏の海みて過ごしけり

 夏の花ジャカランダ見に熱海まで


 






柴山つぐ子

 郭公の声を遠くに信濃かな

 放流のダムの谺や梅雨晴間

 万緑やかつては城でありし山




山﨑ちづ子
 梅雨寒や洗つてだます髪のくせ

  亡き夫べし苺の独り皿

 強がりのあとの淋しさ梅雨に入る




小林 好子
 
 四阿に暫し憩へり遠郭公

 拾ひしも呪文の解けぬ落し文

 山峡の白雲流る植田かな



     


 
佐藤 栄子

 鳥声に親しむ朝や梅雨晴間

 ため息のやうに啼き止む梅雨鴉

 ぐんぐんと空の広がるつゆの明







佐藤かずえ


 泰山木荷を降ろすかに花落とす

 ドドと爆音飛び立つジェット梅雨晴間





 

岡田 久男
 古書街の裏道の灯や梅雨湿り

 郭公や朝の散歩の二連れ

 物干竿のティーシャツ踊る夏休み







北川 京子 
 五月雨や君に会ふ日はいつも雨

 連休の疲れ持ちこし梅雨に入る



 
黒岩あやめ
 梅雨晴や草津街道句碑の道

 車窓から心地良きかな蝉しぐれ

 キャンプ場夕餉のチャイムなりにけり





黒岩伊知朗
   
  雨上がり匂ひ立つ花針槐

 嬬恋の長畝青し走り梅雨

 栗咲くや今日の運勢吉と出る






黒岩 清子
 
  点滴に時を刻みて栗の花

 錆色重ね梅雨に入る

 川鵜鳴く尾羽掠めて湖蒼し






佐々木終吉 
 焼石の噴火の脅威夏木立

 草むらの踏み固められ小道かな



 
佐藤さゆり
 こぼれ日の川面にそつと桜草 







佐藤 純一
 夕暮れに包まれて去る雁一羽








佐藤洋一郎
 難儀した田植えも終わり祝杯す
                      
 用水路逃げ込む岩魚手掴みす








白石 欽二
 水田は梅雨を待ちわびひび割れる

 栗の花匂ひ漂ふ上州路

  苺買ふいつもの八百屋特売日





 
武井 康弘 
 雨寒やベルツの像の髭ぬれて

 夏蝶やここは鎌原観音堂

 奥六合に道祖神いくつや花いばら




中島みつる
 
 日時計の針にたはむる夏の蝶

  草笛や小諸城址の夕べかな

 空の色水面に映ゆる薄暑かな







横沢 宇内
     
 

 

今月の兼題は栗の花・苺・梅雨でした。選句では写生のしっかりとした俳句が高得点のようです。                

俳句の基礎をしっかりと勉強し作句していきましょう。(山﨑ちづ子)

 

七月の句会    七月十日(水) 管理事務所 午後一時

          兼題  水中花 青林檎 百日紅  席題二句

 

 兼題・席題合わせて五句です。投句される方は五句出しでお願いします







鬼押し出し園








しゃくなげ園・れんげつつじ群生地







ビュースポット  浅閒山とれんげつつじと・・。





R146から撮影






浅閒園





ビュースポット





2023/6  熱海・ジャカランダ撮影。





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