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第二百三十四回銀漢北軽井沢句会会報 令和六年九月十一日(水)管理事務所 兼題 初秋 運動会 蜻蛉 席題二句 |
蜂獲りの生けどりしもの土に返す 新涼や母の使ひし紅の筆 山あぢさい紅色加え更に良し |
柴山つぐ子 |
山合の落ちゆく夕日水引草 のけぞりてどの花となく今朝の秋 とりどりの風生む山の千草かな |
山﨑ちづ子 |
とんぼうや道案内の先は海 運動会出入り自由の旗なびく |
小林 好子 |
山頂の空を占めたる赤とんぼ 弄れば指先に触る茗荷かな 体育祭フォークダンスの淡き恋 |
佐藤 栄子 |
さうだねと今なら云へる秋夕焼 |
佐藤かずえ |
秋暑や鉢の出目金身じろがず 子等の綱届かぬ高さ群れとんぼ |
岡田 久男 |
雨降れと願ふ子もをり運動会 灯火親し解けぬパズルを膝に置き みのり田に戸の数の墓守る寺 |
北川 京子 |
吾亦紅季節の色となりにけり 花豆や蔓切る時はありがとう |
黒岩あやめ |
赤とんぼ二百有余の観音堂 バラキ湖や一瞬にして雲の峰 |
黒岩伊知朗 |
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葉脈を伝ひころころ芋の露 高山は秋の装ひ遠く富士山 木の実落つ母の日課の庭さうぢ |
黒岩 清子 |
秋濤や係船柱の錆零る 蜻蛉や指の旋回子等走る |
佐々木終吉 |
還暦のちやん付けで呼ぶ秋日和 岩並ぶ慎重に一歩秋なかば |
佐藤さゆり |
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松虫や夜風の隙間響きをり 地蔵にも止まろうとする赤蜻蛉 |
武井 康弘 |
濃竜胆はや六年の忌となりぬ 上州の闇一閃や稲光 あと五分絵画無言や秋時雨 |
中島みつる |
地平線見渡す限り花野かな テーブルに漂ふ香り水引草 |
横沢 宇内 |
★テーブルの上には、今朝採ってきた、水引草、栃の実、赤いまゆみの実、などが置かれました。これらを席題として句会が行われました。 (山﨑ちづ子) ★十月の句会 十月九日(水)十一時より 貸別荘 ふくろうにて。 兼題 自由(五句) 句会の後、バーベキューをします。 会費 二千円 出欠を十月五日までに山﨑ちづ子(080-5521-9808)までお知らせください。 |