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第235回 北軽井沢句会  (2024/10/9)


 
第235回銀漢北軽井沢句会会報

令和6年10月9日(水)管理事務所


















  photo by  Udai


 
 
  盤水の書きなれたる字秋扇
         
 どの花も華やかなりし彼岸花

 仏への馳走は何かと豆の飯


 






柴山つぐ子

 律の風透かし模様の友の文

 願ひ事小さくなりて星月夜

 近づけば山桑の実のたわわなり




山﨑ちづ子

 
 栗飯やお昼のニュース始まりぬ

 峠来てギアの入れかへ木の実降る

 雀らといたちごつこや威銃





 
佐藤 栄子

 走り来て猫のすり寄る秋曇

 朽ちかけし木の実も並ぶ木のベンチ

 牧水の歌碑を山霧字小雨








佐藤かずえ

 町会の菓子貰ふだけの敬老日

 救急音(サイレン)のやうやく遠くちちろ虫





 
岡田 久男


 月光や父の佳き日に兜炊き

 すれ違ひぶつかり合ふて秋の風






 
黒岩あやめ
 キャベツ畑浅間の嶺にちぎれ雲

 秋夕焼家路を急ぐトラクター

 青胡桃白根連山一望す








黒岩伊知朗
   
 秋深し人恋しさに俳句詠む

 赤蜻蛉薄き四ひらの羽根の舞ふ

 病とふ絶望の淵月を見む








黒岩 清子
 Tシャツの白空いつぱいのうろこ雲子

 虫の音や疲れ溶け出すしまい風呂






 
黒岩 茂子
  秋麗無心の如く櫂を漕ぐ

 清秋や高き堰の音水脈きらり








佐々木終吉 

 

 玉入れの我先向かふ秋日和

 小径行く一人占めする彼岸花 









佐藤さゆり
 秋遠足歴史学びに観音堂

 つまづいて老ひを知らさる秋思かな






佐藤 純一
 

 葛の花田舎の家は草の中

 朝寒や目覚めのコーヒーブラックで





 
武井 康弘 
 稲架終へて夕日に祈る老夫婦

 主なき山家に熟るる通草かな







中島みつる
 パリコレのごとく並びし案山子かな

 街の灯やぽつりぽつりと秋の宵

 季語集にうなずく書斎良夜かな






横沢 宇内
     

   

★今月の句会は兼題なしの五句出しでした。栄子さんが地元ならではの大きな通草を持ってきてくれました。色々な季語を使って作句していきましょう。(山﨑ちづ子)
               
★十一月の句会 十一月十三日(水) 管理事務所 午後一時
   兼題  初冬 芭蕉忌 山茶花  席題二句
 
兼題・席題合わせて五句です。投句される方は五句出しでお願いします。






嬬恋村/キャベツ野


            

































































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