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第236回銀漢北軽井沢句会会報 令和6年11月13日(水)管理事務所 |
冬鵙の高鳴く日和師を恋ふ けんちん汁鎌倉育ちといふ伝へ 風来る度落葉時雨となりにけり |
柴山つぐ子 |
腹這ひに咲く残菊や日暮時 翁忌や枝の先々たまゆるる 聞きなれぬ獣鳴く山冬初め |
山﨑ちづ子 |
冬始め水面に映ゆる橋渡る 熊に似てまだ寝ていたい冬始め 山茶花や願掛け地蔵磨く婆 |
小林 好子 |
バスガイド唄ふ紅葉や冬初め 御幣餅頬張る落葉日和かな 軒下に吊すハバネロ朱の極む |
佐藤 栄子 |
地蔵様の大き前掛小六月 |
佐藤かずえ |
老婆らの背丈に吊らる干菜かな 翁の忌と知りてふやせり試歩の数 |
岡田 久男 |
零余子飯土の匂ひも釜に入れ 独り居を囲む山茶花白深し クレーン車に乗つて枝切る冬はじめ |
北川 京子 |
干竿に百個の柿を吊しをり 朽ち葉なほなほ古くなり甦 |
黒岩あやめ |
二百四十年冬待つ庵観音堂 山茶花や猿に注意の田舎道 立冬や朝日は今日も雲の中 |
黒岩伊知朗 |
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芭蕉忌や出羽の初雪南谷 山茶花やアプトの道は賑へり 初冬や空の果てまで透き通る |
黒岩 清子 |
冬桜棟上式や声高し 方丈や借景めきて紅葉燃ゆ 昏れかかる山茶花零る露天風呂 |
佐々木終吉 |
峠越へ零下四度に驚嘆す 帰路急ぐ最後の一発冬花火 |
佐藤さゆり |
芭蕉忌は一句作りの礎に 浅間嶺の噴煙見ての天気読 |
佐藤 純一 |
用水路流れを止める落葉かな 冬場から地域で守る用水路 |
白石 欽二 |
しぐれ忌の旅から旅へ一筋に 朴落葉振り向く人が降り返る |
武井 康弘 |
牧水祭終へて峠のきのこ汁 枯野の詩なぞる暮坂紅葉寒 牧水像見上ぐ喜志子碑照紅葉 |
中島みつる |
しとしとと軒の滴や夜寒かな 軒先の梁のしなりや吊るし柿 朝の日に土の匂ひや冬浅し |
横沢 宇内 |
★歳時記をよく見て作句しましょう。来月は忘年会を予定しました。 皆さん参加してください。 (山﨑ちづ子) ★十二月の句会 十二月十一日(水) 管理事務所 午前十時半から 兼題 鰤 冬帽子 兼題・席題合わせて五句です。投句される方は五句出しでお願いします。 ★忘年会 右記の句会の後 十二時半より 場所 「つりぼり」 会費 二千五百円 (当日集めます) 出欠を十二月五日までに、山﨑ちづ子までお知らせください。 |