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2012年 第101回 北軽井沢句会 戻る




月       




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第101回北軽句会 平成24年5月13.14日(2012年)

小諸 懐古園 虚子庵  1泊吟行









北軽井沢の風景

標高1.100Mの初夏の息吹が聞こえそう・・・・!



◇2012/5/16撮影 facebookから 貸し別荘「フォーウンド」提供
浅間高原・しゃくなげ園






◇2012/5/16撮影 facebookから 貸し7別荘「フォーウンド」提供
嬬恋村・愛妻の丘





雄大な大浅間





浅間高原「しゃくなげ園」に向かう道すがら・・・


2枚とも北軽井沢・貸し別荘・フォーウインドウ・ブログから提供





2012/5/21撮影 ペンション「ブルー・ベリー」提供・3枚とも
浅間高原・しゃくなげ園



















尺取りに案内されたる虚子の径
地に還るさくら蕊踏む馬場のみち
人力車乗り合ふ夫婦余花の昼


岡村妃呂子






餌を拾ふ野鳩の影や新樹光 
旅の宿窓より雨のキャベツ畑
山若葉昼時の牛鳴き交はす
古墳塚若葉あかりの中にかな
小林 好子






虚子庵の門に犇めく紫苑の芽  
芹あおむ水車場あとの散歩みち
穴城の三の門今も新樹光
佐々木終吉







虚子庵のむせかえりたる牡丹かな
若楓孔雀を描く子らのむれ
天然の要塞に射す新樹光
佐藤 かずえ





虚子庵の路地に照り合ふ蔦若葉
虚子庵の飛び石囲む紫苑の芽
群生の芹伸び伸びと水車あと




     
千曲川見はらす茶屋に冷やしあめ 
藤村碑包みてをりぬリラの花
新樹晴児が写生するフラミンゴ
薫風や夫婦ライオン深眠り
片影の芹の大群水車跡
おおでまり虚子の足あと散歩径

佐藤  さゆり





 
     
     
釜めしの匂ふ峠の遅ざくら  
馬鈴薯の種植う土の弾みけり












  山崎ちづ子 







一葉ごと摘む手溢るる山椒の芽
筍の灰汁をぬきつつ転寝す
  土屋   佳
 
 
     
  
          






夏空をまわし無人の観覧車   
父と子が受け持つ母の日の厨

仏壇に母さんと呼ぶ母の日よ
滝沢 咲秀
紅の花芭蕉辿りし径を行く






搦手の物見櫓や花篝
空堀の黒門橋や花馬酔木
千曲川ダムを遠目の余花の茶屋
はつ夏や虚子が往き来の坂の街








山田   礁
虚子庵の細の流れにクレソン満つ
若草や棘のあるもの未だ柔し
記念樹の五郎桜の瘤あまた
置かれたる射院に的や夏はじめ

山田 鯉公






    
俳小屋の二股電球若葉冷え 
もてなしの夏蕨漬け虚子旧居
川音の藤村詩碑にリラ明かり
柴山つぐ子
飛び飛びの踏み石囲む紫苑の芽
俳小屋の軽ろき格子戸梅は実に
ゆるやかに吊り橋をきて新樹の香






















★ 次回 六月十三日(水) 夜六時半 玉船
★ 兼題 梅雨 蝸牛 郭公 青葉



◎新樹晴れのまばゆい十三日。久しぶりのお泊り吟行。小諸城址、虚子記念館を訪ね、旧居での昼食と句会。今は夏草の虚子の散歩みち、水車場あとにはそれらしき石垣が確り苔むし、遅さくらと囀りのなかに虚子の匂いを探しました。ホテルで夜更けまでの句会は熱気溢れるものでした。
つぐ子


◎あらかると
 何度となく虚子庵を訪ねていますが、常に訪う人を暖かく迎えて呉れる処 折々に雛の頃は雛あられを、炎暑のころは西瓜の漬けものを、此のたびは前夜に漬けたとの蕨漬けのおもてなしを頂きました。
俳小屋の床の間には「山国の蝶を荒しと思はずや」の虚子句に再会。昼なお暗き俳小屋の明かりは二股の裸電球。戦時中の疎開暮しのまま。
三年余を経て鎌倉に帰る日「人々に更に紫苑に名残あり」と句にした紫苑。
格子戸脇の紫苑句碑に寄りそうようにさわやかな若芽。秋風の頃。丈高くうす紫の小菊の様に地味ながら賑やかに咲くのが紫苑。また紅梅が好きだ
ったという虚子、豆粒ほどの青梅が楚々と瑞々しい。前回伺った折、床の間に見事な緋牡丹のお話をしたら、早速に活けてくださるなどお心使いの
数々に感激の極みでありました。俳聖虚子が過ごされた廊下や畳の上での百会記念吟行句会まことに意義深いものがありました。


俳小屋の木目浮く花器牡丹かな  つぐ子  
(12/5/20)

       

第43回吟行・虚子庵にて

第43回北軽句会 平成19年5月10日(2007年)

小諸 虚子庵 虚子散歩みち吟行句会



■リラ冷えや御嶽山に手を合わす    岡村妃呂子
■たんぽぽの若葉も食し虚子のころ
■幣の白新樹の風にひらひらと     佐々木終吉
■クレソンや石垣のみの水車あと
■昼蛙句会開かる虚子旧居        柴山英一
■はたた神在はす旧居の句会かな
■水車場の在りし辺りや夏あざみ    清水一静
■虚子住みし館の庭の牡丹かな
■俳豪の文字は優しき紫苑の芽     滝沢咲秀
■虚子の句の深さ学びて走り梅雨
■木戸を打つ雹の弾めり虚子の庭   滝沢照香
■ま暗がりや雷切りや虚子旧居
■若欅背に従へ虚子の句碑       田村洋子
■藤棚の行き過ぎてより句ひけり
■水車小屋ありし跡とや芹青む     湯本巴
■木戸古りし虚子俳庵の夏句会
■初蛙虚子俳小屋に鳴き出せり    柴山つぐ子
■活けらりし牡丹の紅や小屋句会


句の訂正
■英ー→英人
■藤棚の行き過ぎてより匂うけり・田村洋子
■活けられし牡丹の紅や小屋句会
・柴山つぐ子



句会後書き
今月は俳聖高浜虚子記念館に伺うことが出来ました。
又、実際に疎開生活をされた虚子旧居での句会でしたが
実現されました。折しも雷、雹などの荒天候でした。
虚子の俳句のエネルギーを戴く事ができました。

北軽井沢 つぐこ便り 柴山 都久子記


第43回北軽句会にリンクします。

柴山英人様がご活躍されていた頃が懐かしいです。記載が間違っていました。

                     



4月の八王子の風景(湯殿川沿い)





カルミア



大きな蔓バラの純白の花





大きな葱坊主





シャクヤク






モッコウバラ







クレマチス




純白mの薔薇











 

2012/5/21 句会々員・佐々木終吉制作




TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る