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2010年 第76回 北軽井沢句会 戻る



■動画へリンクします(4分)
BGMは「トゥラバ・アゲイン」


第76回北軽句会 平成22年4月22日(2010年)

■柴山宅にて



兼題 二句 (百千鳥 春深し チューリップ )当季雑詠 三句





北軽井沢・三原地区の桜並木


三原地区の河原の桜並木



こちらも同じ桜並木


こちらも、同じ桜並木・河原から撮影




浅間向く窓隠したる蔦若葉           岡村妃呂子
日溜りに稚魚のかたまり春の昼








花筏夕日まばゆき川面かな 佐々木終吉
とりどりのチューリップに子らのこゑ





辞書ひいて文字に遊べり春灯し 内山 寿子
手耳して百千鳥きく碧き森










微笑めば笑顔返す子チューリップ 野村弥絵子
形代に離れ住む子の名を刻む










雪柳やわらかに揺る遊歩道 林  謙一
浅間野の黒土の照り雪間草
春嵐優しき笑顔英人逝く  滝沢咲秀
花びらに越されてしまふ交差点
栞して書を閉ず窓や日脚伸ぶ











春の土もぐらの一夜古墳めく           山田 公子
花あざみ俳画描くに谷戸びより




子に問へば口を揃えてチューリップ





薄靄の外様城祉に百千鳥 山田 邦夫
転読の半僧坊へ囀れり
沼風に廻る風車やチューリップ




きのふ晴れけふ終日の春みぞれ          柴山つぐ子
昼暗き牧水のみち百千鳥










やっと北軽句会再開の運びとなりました。

 第七十六回となりました。英人逝去の折には大変お世話になりました。
 お心使いの数々、時にふれ、折にふれての英人談義。なによりの供養と
 有難く感謝いたします。この北軽句会も英人の支えあっての句会でした
 有るか無いか程のささやかな句会。誰かが支えていなければ消えそうな
 頼りなさそうな句会です。ですが二月三日の節分句会をことのほか楽し
 みにしておりました故人です。
 あまりにもあっけなく、別れも告げずの旅立ちでした。いまとなっては   
 残してくれた俳句への拙くも大切なおもいを仲間への親しく熱いおもい
 を大切に受け止めたいとおもっています。


 最晩年の英人は欲を捨て飄々と万物に慈愛深く生きていました
 いまにして思うと、もっとも俳人らしい俳人であったのかもしれません。
 そうおもえるのです、冥土のつれずれに俳句がお供をしてくれている
 ことでしょう。(合掌)
 




   おぼろ月友の遺影に語りかけ      妃呂子
   春嵐句友の訃報聞く夜かな        咲 秀 


 〇 新しいお仲間が入会されました

   内山寿子さん 卒寿をお迎えになられておられます。歴年の俳人です
            胸を借りるつもりです。

   野村弥絵子さん 母上想いの素敵な娘さんです。ご主人も入会して
              頂けそうです。

   林 謙一さん 画家。熱心な俳句一年生です



  
 〇今年はことのほか天候不順です。昨日は草津では雪。当地はみぞれ
  でした。佐々木終吉さんも八王子から頑張って温かなメールと投句です
  心寄せあって、俳句のご縁でこの一期一会のうたかたの人生をご一緒
  させてください。
  皆様のご健勝とご健吟をお祈り致します.。(22・4・30)つ
           



  次回 五月二十六日 (水) 午後一時半
  場所 食事処 玉船 山田夫妻宅 0279(86)5488
  兼題二句 新茶 ものの芽 走り梅雨 当季雑詠 三句











第73回北軽句会(和食ダイニング・玉船さんにて)







北軽句会号は・・・・・

数名のクルーを乗せた北軽句会号は突然お一人のクルーの方(英人様)が天国に旅だたれ果たしてこの船は遭難または港に帰らず彷徨続けるのだろうか
・・・・・・・。



月日は、1月2月3月と足早に過ぎていきました。
そして4月・・・・句会の知らせを頂き安堵し・・胸をなで下ろしました。

つぐ子様の心情を考えますと、大変な決心だったと思われます。



こうして再び船は北軽の美しい自然のさくら咲く季節に碇を下ろし、3名様の新しい心強い素晴らしいクルー之皆様を乗せて無事、航海に出る事が出来、4ヶ月振りに句会報を更新する事ができました。うれしい限りです。


英人様とはプライべーでお会いする機会もあり、いつも優しい笑顔とおおらかな気持ちで迎えて頂きました。遠く離れていますと、とても信じられなく、北軽で今もお元気でお会い出来そうな気が致します。

私の心に中では、北軽句会へ出席しますと、私の隣の席で、今まで通り大きなルーペで選句用紙を追いかけておられるお姿が目に浮かびます・・・。



             


■北軽句会は平成15年10月にスタートしました。

6年の歳月をかけて会を重ね76回となりました。私は第36回(2006/9・バーベキュー句会)に柴山ご夫妻とご縁がって入会しました。

76回という・・・これだけでも・・素晴らしい事だとおもいます。その重鎮の役割を果たされたのが英人様でした。

英人様は75回まで、お元気で参加されておられました。
北軽句会にご夫婦で参加され、素晴らしい感性で句を詠まれておられました。(合掌)


今回は特別な気持ちでしたので、少し時間がかかりましたが、やっと更新する事ができました。
これからも、無事、再スタートした北軽句会を宜しくお願いいたします。

持続は力」なり、千里の道も一歩からと申しますがささやかな句会ですが・・・続けけていく事が英人様への感謝の意と思います。





句会会員 佐々木終吉 八王子にて 2010/05/26記







八王子は美しい「花水木」が咲いてました。英人様をこの美しい花で
お送りしたいと思います。


手書きの花をお送りいたします・・・・・



















日を浴びて老猫の恋始まれり
2009年2月に英人様が詠まれた句

このページを制作中に地(八王子)の人が今の時期、種から大切に育てているカンパニュラ(和名・風鈴草・季語・夏桔梗科を頂きました。パステル調の淡い色の美しい花です。花言葉「感謝」。属名は、ラテン語のcampana(=鐘)に由来し、「小さな鐘」の意。天に向かって咲いています。
そうでうす・・ネ。

北軽句会では、英人様の隣の席に座る事も良くありました。「俳人らしい俳人」とつぐ子様が言われています様に、私もそうおもいます。
英人様に感謝を込めてこの「カンパニュラ」をお送りいたします。





天までも届けし鐘やカンパニュラ





八王子のハナミズキ・今年は紅に近い色が多かったです。
地の人は、いつもは薄紅色が多いのと言っていました。


八王子・湯殿川沿いの満開の桜。2010/4/3撮影
この川沿いの道を勤務先まで通います。思わず
北軽の桜並木が懐かしく感じました。








2010/5/27 句会会員 佐々木終吉 制作