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77回  78回  79回 80回 81回  82回  83回  84回  85回  86回 
87回  88回 89回  90回  91回  92回  93回 94回  95回  96回 
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2017/6/12更新 


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第157回北軽井沢句会 平成29年 (2017年) 



平成二十九年六月六、七日)午前七時、万座鹿沢駅集合

日光一泊吟行 鬼怒川泊




東照宮・三猿



華厳の滝



吹割の滝



下野惣社・茅の輪くぐり



茅の輪くぐり‥説明文‥拡大します。

△茅の輪くぐり・・・・
心身に色々と災害が起こる原因を取り除き
幸福と繁栄を迎えるために諸々の罪穢れを
祓清める神事。

水無月の 夏越の祓いする人は
千年の命 延ぶというなり

△茅の輪のくぐり方
1.正面より「祓い給」と唱えながら輪をくぐり左へ回る。
2.次いで再び正面より「清め給」と唱えながらくぐり右へ回る。
3.次いで再び正面より「祓戸の大神」と唱えながら輪をくぐり
 拝殿に向かい参拝する。 


北軽井沢句会吟行旅行行程

平成29年6月6・7日。1泊2日。

1日目
万座鹿沢口発ー渋川伊香保ICー高崎JCTー波志PA-岩舟JCTー都賀ICー栃木県惣社町・室の八島、大神(おおみわ)神社境内の見学及び昼食。

惣社町ー都賀ICー宇都宮IC-今市ICー今市ー日光(東照宮及び二荒山(ふたら)神社見学
上今市ー鬼怒川温泉・鬼怒川ロイヤルホテル(泊)


2日目
鬼怒川ロイヤルホテルー中禅寺湖ー竜頭の滝ー戦場ヶ原ー休暇村日光湯元昼食)ー金精トンネル-菅村ー丸沼ー鎌田ー吹割の滝(句会)ー沼田ー高山ー中之条ー長野原ー万座鹿沢口





鬼怒川ロイヤルホテル



休暇村日光湯本‥食事


下野惣社(室の八嶋)拡大します。


境内案内板‥拡大します。



戦場ヶ原


吹割の滝


華厳の滝


下野惣社・茅の輪くぐり





野いばらの花のかほりの通せんぼ
       
見張り役あるらし夜のつばめの巣

一番子嫁に出すごと親つばめ

握らせて貰ふ蛙や力石

千年の水面に息吹水すまし

かたばみのはみ出す黒塀蔵の街

権現の墓所に声張る鴉の子

百千鳥千年杉の間合より

蔦若葉坂下門にうひうひし

みどりにも色々ありて奥日光

吠ゆと言ふ笑ふと言はる吹割滝






 
柴山つぐ子 


 
 
         

 

 
我家へと幸せ来たり燕の巣
         
浅間山畦の小川に花藻かな

吹割れの早瀬の音に岩燕

夏霧に怒涛の響き華厳滝

山帽子良き縁願い二荒山

麦秋の原に立ちをる大鳥居

連山の川に鮎釣る太公望

梅雨晴れの学童の声響きけり

白樺の梢そよがせ薄暑かな
        








河上 和子

岩つばめ水をくぐりて飛び立てり
       
岩肌のなめらかなるや吹割滝

麦秋の刈取殻の煙立つ

熟れ麦の刈り取り早ししもつけ郷

畑の色パッチワークめく植田かな

小梨咲く戦場ケ原の丸木橋

神々の戦ひ後や柳絮舞ふ



  小林 尊子

 

 

吊り橋を渡る坂道風知草
           
ポケットにそっと一輪桷の花

池に垂る室の八嶋の四葩かな

龍の玉室の八嶋のお社に
           
夏霧のしだいに深しいろは坂
        
小梨咲く戦場が原うす曇り

水脈起つや八嶋の池の水馬

引き寄するひと枝軽き針槐樹


  佐藤かずえ
        

 
                

鮎釣りの腰まで浸かり川の中
         
バスの旅代田に映す雲の影

神木の枝にくちなわとぐろ巻く

室の八嶋蛙飛び付く力石

八池にあめんぼう浮く真昼どき

小梨咲く戦場が原の風そよぐ

華厳滝身も奮ひ立つ夏吟行







  武井 康弘 
              

石楠花を裾へと広げ浅間山
          
神木の太き走り根薄暑かな

木漏れ日の光集めし藤の豆

例幣使通ひし街道五月闇

真言を唱えて潜る茅の輪かな

さざ波に中禅寺湖や山つつじ

水音を近くに聞きし遅桜







  山崎ちづ子 


はからずも茅の輪潜りの八嶋かな
       
麦秋の原を駆け抜け下野道

風光る日暮らしの門眺めゐる

小梨咲く戦場が原風わたる

湿原は大蛇伝説柳絮舞ふ

湖からの昇る夏霧男体山

鬼怒川の吊り橋揺るる梅雨の晴




  横沢うだい
★欠席投句



   
擦り抜ける華厳の滝に岩燕
          
万緑や光さまよう濡れ瓦

仏法僧山風いつか眠りたる





小林 好子
青嵐七堂伽藍浄めけり
           
田水張る奥に白山かがやけり

島かける能登の夕陽や古茶啜る






  岡田 久男 
子ら遊ぶこ高き丘に走り梅雨
        
夏帽子外に出てすぐに飛ばさるる
       
花柚子の少しの風に匂ひけり



 
  岡村妃呂子 
夏きざす四百年の時の声
           
夏木立匠の技の眠り猫

唐門の弓なり屋根や夏つばめ




 
  佐々木終吉
新緑や龍の迎へる陽明門
          
万緑に力を貰ふひとり旅

青岬岩屋に拝す芭蕉句碑
 
  佐藤さゆり 

   



★緑のシャワーを浴びながらバスは嬬恋村を出発。翁の「おくの細道」初の逗留地、室の八嶋へ、なんと境内には夏越祓の立派な茅の輪が 据えられ半年間の罪けがれを浄めて下さると言う幸運。
神木が蜂蜜 のような液を噴きだしていたり、雨蛙やまだ眠っている樹の上の蛇 モノに会う、人に会う、言葉に会う。
一泊の日光吟行、戦場が原や 吹き割れの滝などアレもコレも素晴らしく一重に俳句のお陰でした。柴山つぐ子)


★次回 七月十二日(水)午後六時半 管理事務所
◎兼題二句 昼寝 夏の虫 当期雑詠三句                    



「日光吟行」に参加して
                     
初めてのお泊り吟行             河上 和子
六月の俳句会一泊の日光吟行に、初めて参加しました。世界遺産の日光東照宮目指して出発。刈入れ前の麦畑、室のハ嶋、茅の輪くぐり、ドライバーさんの計らいの例幣使街道の蔵街散策、芽吹きの戦場ヶ原、数々の滝等と二日間句材に溢れ、先生の言われる「沢山作って捨てる」を実践しました。自分の言葉量の少なさを知らされましたが、十七音で表現する楽しさも味わいました。沼田の句会の先生、下野新聞の記者、ゲストの方々、出会いにも溢れた吟行、ありがとうございました。

 △山帽子良き縁願い二荒山



室のハ嶋                  小林 尊子
梅雨入り前の爽やかな天気に恵まれ、十名の参加。最初に念願であった栃木県総社町室のハ嶋大神神社へ。境内では丁度茅の輪が飾られており、皆んなで厄払いしたり、千年の神々の集う祠に手を合わせて吟行の醍醐味を味わうことが出来ました。

 △麦秋や刈取殻の煙立つ


戦場ヶ原                   山崎ちづ子
戦場ヶ原に到着し、お土産屋のご主人から中禅寺湖をめぐり男体山の神と赤城山の神が争った戦場だった等の神話を聞く。貴重なお話をうかがい感謝。のびやかに広がる草原は、若葉の眺めとなり水楢、白樺の林が続いて特に白樺の木の白色は美しいと思った。木瓜の花、小梨の花が咲き柳絮は飛び、鳥の囀り、郭公は草原に広げ渡るかの様に鳴いていた。木のベンチに座り、ずっとこの景色を眺め、耳を澄まし句作りをしていたい気持ちになった。心和む素晴らしい時間でした。

 △一枝の張る姿良き小梨咲く



吹割の滝                   武井 康弘
雨が予想されていたが運良く晴れてくれました。川沿いの遊歩道を歩き(雨だったら危険かも)、滝に近づくとええーと驚きました。インターネットで調べてみました。群馬県沼田市利根町に有ります。1936年に天然記念物及び名勝に指定された、東洋のナイアガラと呼ばれているそうです。凝灰岩、花崗岩の川床上、片品川の清流高さ7m幅30m余り奇岩が1.3㎞続く。2000年NHK大河ドラマ「葵徳川三代」のオープンニングにも登場したようです。何万年の川の水で浸食されあの様な奇岩になったと思います。圧倒されました。自然の力は凄いと感動しました。有意義な二日間を楽しませて頂きました。30句は厳しいものがありましたが勉強になりました。

 △麦秋や煙たなびく農婦達



★今年の一泊吟行無事終了しました。知る喜び、作句する、選句する、披講する。選んで貰う等々。楽しく夫々が喜びです。なによりの喜びは同じ喜び会う仲間がいてくれる事、宝ものです お疲れさまでした。
                   (17.6.11.つ)                         


 










2017/6/12更新



 


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