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2020年 第192回 北軽井沢句会 戻る




第192回北軽井沢句会  (2020年) 


第百九十二回北軽井沢句会々報 

  令和二年九月九日(水)午前九時 万座鹿沢口駅集合 
    
  吟行 鮎 吉祥寺   近場日帰り吟行


吉祥寺



名刹・吉祥寺・枯山水




吉祥寺



鮎フライ


鮎の塩焼き

photo by Udai

  

穏やかや利根川の簗訪ふ秋日和
         
川音の途切れなきまま通草熟る

秋の水写す羅漢の思案顔
            
菊の日の菊のお手前賜わりぬ  



  柴山つぐ子


 
鮎はねる簗の吊橋揺り返し
           
東屋を風吹き通す蝉時雨

赤のまま言葉選びて文封ず




  小林 好子 
吾妻川沿ひに行き着く鮎の店
          
鮎の顔びつくりしたまま焼かれたり

秋海棠禅寺一角色をつけ  


  北川 京子 




 
虫しぐれ水路はさみて合戦す
          
いま過ぎし風は九月の風なりし

遅咲きの生き方もあり紅芙蓉



 
  岡田 久男 
ゆうかいどうここは川場の吉祥寺
     
赤りんご所狭しと道の駅

川風にあけびの柵の昼餉時 
  黒岩伊知朗
 

 




 
教則本母の匂ひや秋の風
            
秋の雷すがる眼の仔犬かな

仏壇の線香の灰いとど飛ぶ
         

  黒岩 清子
          
   
           
 
   
 
鮎飯や坂東簗の川辺にて
            
吉祥寺花頭窓ごし秋海棠

菊菓子の茶の湯いただき枯山水  


 
  小林 尊子 
穏やかな石仏座すや秋の寺
                    
川風も馳走のひとつ下り鮎

回廊の廻る風あり秋の声




  佐藤 栄子 
      
     
警策の音響きをり寺の秋
            
単線の軋む枕木曼珠沙華
            
落日の飛び立つ影や稲雀



  佐々木終吉
 
    
 
 
見上ぐれば上毛三山落合簗
           
台風の予報に案ず独酒

水澄みて川底の砂渦を巻く           






  武井 康弘
 
蝉時雨だんだん小さくなりにけり
                    
今朝もまた採れたか胡瓜味噌添えて
  




 
  山﨑 伸次
秋うらら瀬音ゆたかに魚を食ぶ
         
山門を抜けて入り来る鬼やんま

山門の二階の羅漢秋気澄む
           
秋蚊打ち仏の前を通り過ぐ



 
   山﨑ちづ子
子持鮎ほうばり見上ぐ榛名山
          
枯山水ながめ抹茶の夕時雨

山門の十六羅漢秋の寺            


  横沢 宇内 
 △青文字は投句    
 
 恒例の一泊吟行の替わりに日帰り近場吟行を行いました。人に逢う、物に逢う、言葉に逢う、まさにその通りでした。おいしい鮎三昧の一日でした。


★ 十月の句会 十月十四日(水)午後一時  武井 康弘様宅
  兼題  栗 豊年 冬支度 当季雑詠三句  席題一句


 あ ら か る と

日帰り吟行  鮎と花の寺     黒岩伊知朗
 今回は鮎料理と吉祥寺の吟行でしたが、天候を心配しながらの出発でした。午前中は利根川の秋風の中での散策。みな良い句ができました。吉祥寺は春・冬と今回の初秋と私にとっては三回目の訪問でしたが、各々の季節で楽しむことができました。句会も寺のご好意で席を拝借することができました。
今回皆さまの協力で無事に終了できました。ありがとうございました。


花の寺  吉祥寺          横沢 宇内
 コロナ禍で夏のバーベキュー句会・秋の一泊吟行が中止になる中、春に企画していた川場村の花寺吉祥寺に吟行に出かけた。メンバーに人気の高かった渋川の落合簗で鮎尽くしの昼食をいただき、四年ぶりの子持鮎を口いっぱいに頬張る。
利根川のせせらぎ、川風さえもご馳走にして。初めて訪れた吉祥寺は想像を超える規模で花寺を自称するだけのことはあり、四月の桜・水芭蕉から十一月の紅葉まで色とりどりの花が迎えてくれるようである。
当日は青龍の滝の秋海棠のピンク色が禅寺をひと際引きたてる。参道脇の式部の花を初めて見て紫式部の名前がここからきている事を知る。本堂での句会は枯山水の臥龍庭に雨が落ち、いただいた抹茶を味わいながら一時高僧気分にしたる
。また時期をみて訪れたい禅寺であった。
皆さま、楽しい一日をありがとうございました。

                       柴山つぐ子
 吟行に行って来ました。恒例の今年の一泊吟行はこんな状況ゆえ無理なことなので、日帰り近場吟行となりました。かつて行ったことのある利根川沿いの落合簗という処。平日にもかかわらず、相変わらず多勢のお客さんぶりでした。
人に逢う、物に逢う、言葉に逢う。やはり吟行はいいですね。刈り込み前の稲、コスモス、百日紅、あけび、青柿、萩、青みかん、曼珠沙華、季節の花が勢ぞろいしていました。


うめくさ

★俳句は少ない字数の中でいかに作者の思いが表現されているかが勝負です。それにはよく物を見るということに尽きると思います。

★俳句は省略の文学と言われています。省略を欠いた俳句は散文の癖がつきます。そのことをもっぱら注意して作句して下さい。

★吟行句は周囲の雰囲気がよろしいのでつい客観的な見方・読み方が忘れがちになります。この点ををご注意ください。
                (皆川盤水先生の言葉より)


◎良い句を作って下さい。
秋冷の候、お風邪などひきませんようご自愛下さい。
                  (20.9.9.つ)


    





2020/9/12   更新

 


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