第44回北軽句会 平成19年6月13日(2007年)
ペンション・レアールにて
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■青梅の匂ふ店先足止まる |
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岡村妃呂子 |
■おのが影深ぶか被る夏帽子
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■菜園の夕ずく空に夏つばめ |
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佐々木終吉 |
■暮れなずむ小雨に煙る鉄線花
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■鳴き下手のほととぎす来る朝の庭 |
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柴山英人 |
■紫陽花やバスを乗り継ぐ診療所
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■山藤やダムにのまれる湯宿みち |
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清水一静 |
■土曜日も授業の声や麦の秋
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■農捨ててなお野良着なる更衣 |
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滝沢咲秀 |
■虚子の句碑訪ね歩きし日焼かな
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■目にしむる青葉樹海に波立つる |
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滝沢照香 |
■梅漬けて大の字に寝る青畳
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■悠々と浅間の寝まる夏野かな |
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田村洋子 |
■苔肌に簾のごとし滝落ちる
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■雨上がり古りし駅舎に虹たてり |
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内藤 徹 |
■歌声の吊り香ほるる夏帽子
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■万緑を映すダム湖の蒼深し |
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湯本 巴 |
■旧友の見舞ひに選ぶ氷菓子
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■羽根を背に畳みて止まる川蜻蛉 |
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山田邦夫 |
■魚止めの奥の一景飛瀑かな
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■翡翠のよく来る枝に鱗照る |
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山田公子 |
■俎板の移り香ほのと三つ葉芹
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■歌声喫茶山のホテルの夏炉かな |
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柴山つぐ子 |
■山家の灯点りてよりのひき蛙
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句会・後書き
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■緑の館・・・・・・
今月はお仲間の佐々木さんのご好意で、緑の館・ペンション・レアールの素敵なラウンジをお借りしての句会でした。
借景の目に染み入る万緑、今が一番という美しさでした。
プロの茶菓子を頂き幸せ気分で和気藹々。
■同窓会気分・・・・
句会というより同窓会気分では、なかったでしょうか。
大いに盛り上がりました。遅くまで済みませんでした。心からのお礼申し上げます。
■ゲストを迎えて・・・
ゲストの山田ご夫妻が出席され勉強になりました。
■月並・・・・・
毎月の定例句会、5句出句、2,3日前に、あるいは当日に句を作る同じ場所で、同じメンバーで、これを「月並」と言うそうです。
そう言う意味で今月はメリハリの有る句会でした。
北軽井沢 つぐこ便り 柴山 都久子記
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