第67回北軽句会 平成21年4月15日(2009年)
長野県 上田城跡 花見吟行
句会場 上田市中央 こぶたやさん
画像付き特別編
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■ひと刷けの風に乗りたる花吹雪
■花万朶かつて戦のありし城
■老幹に藁敷く桜開き初む |
岡村妃呂子 |
■蔦若葉野面積みなる古城跡
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■十勇士出陣の声花の昼 |
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佐々木終吉 |
■内濠の風筋ながる花筏
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■六文銭の真田神社や花吹雪 |
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柴山英人 |
■幾たびの戦のあとや山笑ふ
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■首上げて亀泳ぎ来る花筏 |
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滝沢照香 |
■花万朶かつて戦のありし城
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■幹濡れて城址の落花とどめたり |
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田村洋子 |
■仰ぎたる園児の列に落花かな
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竹渕てる子 |
■咲き誇る花に連なる屋台かな |
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■上田城堀のさざなみ花いかだ
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■蔦若葉命綱めく真田井戸 |
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山田邦夫 |
■花吹雪六文銭の絵馬ゆるる
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■ひと刷けの風に乗りたる花吹雪 |
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柴山つぐ子 |
■抜け井戸の内壁に生ふ歯朶青し
■花の片舞ひ来る信玄兜松
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■十勇士出陣の声花の昼
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酒樽茶室・忍庵
■蔦若葉命綱めく真田井戸
■六文銭の真田神社や花吹雪
■花吹雪六文銭の絵馬ゆるる
■幹濡れて城址の落花とどめたり
■上田城堀のさざなみ花いかだ
■蔦若葉野面積みなる古城跡
■花の片舞ひ来る信玄兜松
上田城跡 花見吟行
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万華鏡
上田城跡 花見吟行記 田村 洋子
岡村妃呂子
お花見吟行お疲れさまでした。食事処 こぶたやを紹介したご縁で
急遽当番を引き受けることになりました。
上田城跡公園、千本桜の花吹雪を浴びながらの一時間余、あっという間
の吟行でしたが、皆様の発想の豊かさには目を見張るものがありました。
やはり自然に触れてこその俳句、.季語の現場に立つことの大切さを感じ、
思いを新たにいたしました。
お花見だけでは見過ごしてしまいそうな真田井戸、酒樽茶室、戦没者碑
等に多くの歴史を学ぶことができました。
こぶたやではジャズの軽快なBGMの中、ボリュームたっぷりのランチ
に驚きながらも皆満たされた笑顔に安堵しました。
これからも出来る限り外に出て、新しい発見をし作句に活かしていきたい
ものです。.次の吟行はせめて二時間くらいの余裕をもって散策できたら
良いかなと思います。.皆様ご協力有難うございました。
こぶたやさんにて・・・・・
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ひと口俳句メモ
(俳句生活)から拾い読み
☆
場所を捨てたら佳くなる
十七音の中に地名を入れ季語を入れる、残りはわずか、表現に工夫を
こらす余地がすくなく当たり障りのない魅力の乏しい句になりがち。
☆
安易に名を入れる事は止め、その分モノの描写に当てたり、感覚を
生かした表現を工夫する
☆
時間を捨てたら佳くなる
俳句は過去でも未来でもなく、まさに(いま)を。
とりあえず(われ いま ここ)を詠む。.過去の素材を詠む場合,
今の時点から懐かしみのまなざしを向けて詠むのではなく、自ら
,過去に立ち返ってあたかも眼前で(いま、われ、ここ)の現在時
間の心持ちで詠む。 (つ)
■兼題 若葉 夏めく 石楠花
■次回は5月13日 1時30分
場所 十区事務所
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