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2012年 8月北軽井沢句会番外編 戻る



第2回柴山山荘句会リンクします。

月      




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北軽句会.8月番外編 平成24年8月(2012年) 
創立5周年・記念句集


春耕鎌倉俳句会
 
平成20年3月3日発売





8月の北軽井沢の風景



標高1.100Mの夏/天然クーラーの世界へ・・・!




2012/8/15 鹿沢ゆり園




見頃かな・・・・・?






鬼押し出し園8月






雄大な浅間山とキャベツ野






キャベツ野







浅間山



浅間山



キャベツ野



キャベツ野





キャベツ野




草津・白根ライン





北軽はお盆が過ぎると秋色になる・・。
 










第二回柴山山荘句会



 第二回柴山山荘句会の記録   

日時:平成24年7月29日(日)17時〜20時
場所:嬬恋村
出席者:伊藤伊那男、小林光美、柴山つぐ子、高橋透水、武田花果、武田禪次、谷口いづみ、津田卓、山崎ちづ子



昨年同様「小諸日盛り俳句大会」の終ったあと、北軽井沢句会の幹事役柴山つぐ子さんの山荘へお邪魔した。この句会のメンバーは十数名いるのだが、殆どの方が店を開いていて、一年中で一番忙しい時期にあたる。いわば一年の内の七月、八月で多くを稼ぎ出す生命線の真っ只中なのである。そこへ大勢で押し掛けて句会をやろうと言うのだから、かなり迷惑な話である。

そんな訳で、柴山山荘には句会メンバーの方々からのメッセージやら心づくしの差し入れやらを頂き、先ずはバーベキューからということでスタートした。柴山さんの丹精した野菜畑の作物や山崎ちづ子さんのお祖母さん、お母さん、ご本人が作った野菜や絶品の炊き込みご飯のおにぎりなど、主宰を始め東京のメンバーは動けなくなるほどお腹に詰め込んでしまった。

バーべキューのお世話をして下さったのは、柴山さんのご近所のお友達三人で、皆さん柴山さんの兄弟のような雰囲気であった。この山荘に独り暮している柴山さんを心配していた面々は、大いに安心を得た次第であった。
この山荘は浅間山の北麓に位置しているが、先日来寒冷前線と南の暖かい空気との攻防が激しくなり、各地に大洪水をもたらした前線がどうやら浅間山に懸って来たらしい。にわかに雲の動きが速くなり、黒い雲が増え、雷が活発になってきた。「よっし」という掛け声と共に、食事を切り上げ全員で屋内へ移動。その手際のよい事は、句会の進め方と一緒で、さすがに気が合っている。

屋内へ入ると主宰が部屋の真ん中に陣取る。早くも句会の雰囲気が満ちて来る。
と言うことで、以下が句会の内容であるが、雷雨に閉じ込められた山荘の素晴らしいひと時であった。改めて北軽井沢句会の皆さんに感謝を申し上げたい。
 
 




















伊藤伊那男選

  これはもう遣らずの夕立かもしれぬ    いづみ
  熾火なか松明草の暮れ残る        透水
  巣立鳥立ちて巣箱へ雨やさし       花果
  散り敷ける星粒のごと虎尾草       つぐ子
  囀れる一樹より声はみ出せり       咲秀
  夕菅の山家の庭に門火めく        鯉公
  茗荷の子体中から童歌          咲秀
  どの窓も違ふ青葉や山に住む       花果
  でくはして蟾の一瞥受けにけり      礁
  邂逅へ慈悲心鳥の声しきり        花果




   小林光美選

  十一やいよよ濃くなる森の闇      禪次
  蚊遣火や会もたけなは燻り満つ     鯉公
  唐黍のことに焦目のうまきこと     伊那男
  せせらぎの小さき音や風涼し      ちづ子
  年輪を一つ加へて避暑の家       伊那男

   柴山つぐ子選

  巣立鳥立ちし巣箱へ雨やさし      花果
  山住みの友とつどひて夏おしむ     いづみ
  十一やいよよ濃くなる森の闇      禪次
  ほほづきの雨に色づく気配あり     透水
  どの窓も違ふ青葉や山に住む      花果
  蚊遣火や会もたけなは燻り満つ     鯉公
  浅間嶺を巡りて夕立の山家かな     禪次


   高橋透水選

  これはもう遣らずの夕立かもしれぬ   いづみ
  紅きはむ柞の森の松明草        つぐ子
  どの窓も違ふ青葉や山に住む      花果
  唐黍のことに焦目のうまきこと     伊那男
  邂逅へ慈悲心鳥の声しきり       花果


   武田花果選

  これはもう遣らずの夕立かもしれぬ   いづみ
  紅きはむ柞の森の松明草        つぐ子
  茗荷の子体中から童歌         咲秀
  句まつりの果て嬬恋の夕端居      つぐ子
  十一やいよよ濃くなる森の闇      禪次


   谷口いづみ

  年輪を一つ加へて避暑の家      伊那男
  巣立鳥立ちし巣箱へ雨やさし     花果
  白樺根方に秋のひそみゐし      鯉公
  どの窓も違ふ青葉や山に住む     花果
  唐黍のことに焦目のうまきこと    伊那男


   津田卓選

  朝採りの胡瓜の固き甘さかな     禪次
  茗荷の子体中から童歌        咲秀
  山住みの友つどひいて夏惜しむ    いづみ
  ほほづきの雨に色づく気配あり    透水
  句まつりの果て嬬恋の夕端居     つぐ子


   山崎ちづ子選

  夕立のあひまあひまのバーベキュー  伊那男
  句まつりの果て嬬恋の夕端居     つぐ子
  巣立鳥立ちし巣箱へ雨やさし     花果
  散り敷ける星粒のごと虎尾草     つぐ子
  茗荷の子体中から童歌        咲秀



   武田禪次選

  年輪を一つ加へて避暑の家      伊那男
  熾火なか松明草の暮れ残る      透水
  句まつりの果て嬬恋の夕端居     つぐ子
  邂逅へ慈悲心鳥の声しきり      花果
  夕菅の山家の庭に門火めく      鯉公




鬼押し出園の鬼たち・・・。


  
軽井沢・北軽7滝








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第一回柴山山荘句会・2011/7/31




小諸での日盛り句会を終えて参加されました。







小諸日盛り句会からの参加者・銀感俳句会様【伊藤伊那男主宰・武田禪次編集長・大溝妙子様(同人)・伊藤政三様・我部敬子様(同人)・こしだまほ様・武井まゆみ様(同人)・武田花果様(同人)・津田卓様・中野智子様・高橋透水様(同人)】以上11名様でした。

         








春耕鎌倉俳句会誌「かまくら





春耕鎌倉句会

創立5周年記念句集

平成20年3月3日発行


代表 柴山つぐ子



  ご挨拶に代えて                柴山つぐ子


方丈記の冒頭に 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」とあります。流れゆく水を見てさえ、その水はもとの水ではない。たった今、この瞬間でさえ流れてゆくのです。

八百年余の昔、鎌倉時代初期に書かれたというこの事に共感するものがあります。あっという間の五年間でした。「自然と生活の中に美を発見し、それを平明に表現する」が春耕のスローガンですが、さらに人や動、植物、滅びゆくものへの暖かな、やわらかな眼差しが感じられる句作りが出来たら、という思いの中での俳句でした。

盤水先生ご指名の鎌倉句会の誕生でしたが、私自身まだまだ未熟の上、俳句精進の入り口におりました。頼り無いこの幹事を本当にお一人お一人が知恵と力を貸して下さり、勇気を与えて下さいました。なんと有難かったことでしょう。いくつものハードルを越えて今日があります。目を閉じると、決まって大切な仲間の顔があります。笑顔です。

句会、六年目を迎えるに当たりまして、初歩からのご指導を頂きました盤水主宰、大林子先生、冬紫子さん、八起さん、満先生には心からの感謝を申し上げます。と共に更に引き続いてのご指導を賜りますようお願い申し上げます。また伊藤伊那男先生には発足時より絶えずお見守り頂きました。改めて厚くお礼申し上げ重ねてお願いを申し上げる次第です。この冊子、五年間の足取りを振り返ってみよう、纏めようと仲間内からの声でした。「春惜しむ」「秋惜しむ」の愛しい季語達のように。

皆々様のますますのご健勝とご健吟を心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。











 
 

特別寄稿  
                        伊藤伊那男


歴史ある土地に心ひかれる。奈良、京都、近江、そして鎌倉。最初に鎌倉へ行ったのは小学校六年生の修学旅行。当然八幡宮や大仏を巡っている筈だがあまり記憶はなく、なぜか片瀬の宿で潮騒を聞いて起床したことと朝食に出た黒ずんだ固干しの沢庵が旨かったことが鮮明に思い出される。その後大学時代には雪の下に友人の家があったことからよく通ったものだ。

俳句を始めてからは更に愛着を深めた。鎌倉の魅力は、その語源ともなった 「かまど」 のような地形であろうか。すみずみに谷戸と呼ばれる扇状地があり、外からは切り通しで入る。さながら別世界に入る雰囲気があり、その狭い町に戦乱の歴史がぎっしりと詰まっているのである。

また、頼朝、実朝といった教科書にも載る歴史上の人物の墓さえはっきりしないというあたりも歴史の興味を誘われるのである。鎌倉で詠んだ句を句帖から拾ってみたら80句位あった。鎌倉句会の方々と歩いた時の句も多い。

一人で歩くのもよいが、俳句の志を持った人達と歩くと意識が高揚し、集中力も高まるものだ。そして俳句は句会という締切があることがよい。
鎌倉にはこれからもしばしば通うことになりそうである。





背山
                               柴山つぐ子

馥郁と粥に七草散らしけり

初勤行ひびく背山の明けにけり

姫札に歓声上がる歌留多かな

入れ替はる山鳥のこゑ新茶汲む

山の手の坂レンガの青き踏む

朝取りのの目刺干しゐる浜通り

犬ふぐり踏切の音届く土手

きのふよりけふさみどりの渓若葉

海展く未央柳の蜑の路地

立ち膝の来迎仏や梅雨の寺

僧正に受く数珠の音新樹光

秋晴れや戸口開けおく鴨立庵

大仏の背山の青し法師蝉

三代にわたる小袖や小鳥来る

仲見世のからくり時計初しぐれ

土牢へ冬日沁み込む太格子

噴火あと山しろがねに眠りけり

毛の国の石切る里の冬ざくら
 








春耕鎌倉句会「かまくら」はここまで・・・・




 からっ風通信

自句自解         柴山つぐ子


孔雀いま初日燦燦羽根広ぐ

2年前の正月の事である。
半世紀を共に過ごした最愛の伴侶と三男坊ファミリーとの共有の楽しい映像が胸にこみ上げて来るこの句。俳句のよさはこれに尽きる。

あの日、あの時が鮮やかに蘇る。
まだヨチヨチ歩きの孫を囲んで、象さんの歌など流れる息子の車に乗り込み、ピクニック気分で小諸動物園へ。ライオン夫妻が素敵な獣舎でゆっくり寛いでいる。象もキリンもいないが猿やおどけたペンギンが迎えてくれる。

中でも孔雀が丁度見事な羽根を広げていて絢爛豪華そのもの、日に映えて眩しい。撮影会のモデルの様に、ゆったりと艶やか。背面も見せ可愛いらしい後ろ姿があった。

夫の還らぬ旅立ちはこの一ヶ月後であった。「春耕」の新年大会に投句した此の句、主宰選天地人の地賞を頂いた。この年の晩夏、父とも慕う恩師、皆川盤水先生もまた鬼籍に入られた。



                                2012/08/04



俳句作りのご参考にどうぞ・・・・!


 
季語を「感ずる」

俳句の妙味の一つは、季語をいかに使いこなすかに、あります。
だからこそ、季語の「本意・本情」を理解する事が大切になって来ます。
季語によっては万葉の時代から親しまれてきたものが沢山あります。それだけ大勢の歌人・俳人の思いがその季語に添えられてきました。悪く言えば季語に手垢がついていると言えます。
この季語一度使ってみたかった程度の軽い気分ではその季語に弾き飛ばされてしまいます。つまり、その季語の持っているイメージに組み込まれしまい、結果、類想に陥る事になり易いと言えましょう。
それでは・・季語の持つ類想から脱するにはどうするか。

季語に向き合った時「考える」のではなく「感ずる」事がもっとも大切な事と思われます。「考える」、つまり頭で作らない事。ましてや一.二行程度の説明の『季寄せ』で一句をまとめようとすると常識が働き、奥底の自己が出てかないのです。

逆に「感ずる」の場合は奥底の自己が「もの」や「事」を通して現れてきます。

伊那男先生が6月号の「桜に寄せて」で「桜に触発される心、心に触発されて見る桜、」と述べられています。これも「感ずる」に通じるものではないでしょうか。
大切な事は「感ずる」為に、出来るだけ「季語の現場」の立つ事が肝要と思います。素の方法や対象は当然人によって違いましょう。

以下、僭越ですが私の「季語の現場に立つ」をご紹介したいと思います。大方の俳人がそうであります様に、吟行では、畦に立ち傍観者として田園風景や農事をみて句作しますから、類似の山となります。私は田んぼに入って米の作る側に立って俳句を作りたいと思いました。

今、私はある「棚田保存会」に所属しています。失われ行く季語、特に農事に関する季語を俳句に残す事、自然への畏敬の念を肌で感じたかったからです。
田植えから稲刈りまで殆ど手作業です。荒鋤、畦塗り、田植え、草刈り、稲刈り、稲架掛け等一連の作業の過程に水や風の音、蛙や蛇、蛍や飛蝗が加わるのです。この体験で得られる事は、季感とでも言いましょうか、四季の微妙な移ろいを実感出来る事、歳時記の字面だけでは解けない、その季語の持つ内なるものに出会えた事です。
蛭に吸い付かれた人達の句は説得力があります。



畦塗りや波寄するふくらはぎ      岩井新一

夕青田分蘖といふかすかなおと   本宮哲朗
  分蘖(ぶんけつ)-稲の根に近い茎の関節から枝別れする事・株が増  える事)

田上がりの脚にからまる花の冷え  杉阪大和


旨いt棚田米と生き生きとした句が棚田から頂けます。
皆さん、田んぼにはいりませんか・・・。


                             杉阪大和




 日時  九月五日≪第一水曜日) 午後六時半
 場所  柴山家
 当期雑詠 五句
 欠席の方は前日までに投句おねがいいたしま  す。 




 
残暑お見舞い申し上げます。

北軽井沢句会番外編は、8月句会がお休みですので北軽句会100回記念に北軽句集発行に当たって、平成20年に柴山さんの「耕鎌倉俳句会」に出版された俳誌を御紹介いたしました。
第2回柴山山荘バーベキュー句会も掲載いたしました。(平成24年7月29日)
それと・・・柴山さんから届けられた2枚も追加いたしました。(からっ風通信)
季語を「感ずる」・杉阪大和氏の文章は、句作において参考として貴重な文章ですので、掲載させて頂きました。
                                        2010/8/19 更新
 




8月の八王子の風景(湯殿川沿い)






浜栲(ハマゴウ)



牡丹臭木



牡丹臭木




ブッドレア


女郎花



ブッドレア




狐の剃刀



狐の剃刀



姥百合



萩の花



座間・ひまわりまつり 2012/8/16撮影












神奈川県.・座間市・ひまわりまつり  座架依橋北側にて




2012/8/21・2度目の撮影













柳花笠






 

2012/7/19 句会々員・佐々木終吉制作




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