第53回北軽句会 平成20年3月12日(2008年)
十区事務所
兼題 草餅・猫柳・春雨
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■蛇出でてすぐさま脱皮したるかな |
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岡村妃呂子 |
■猫柳水辺にゆれて写りけり
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■蕗のたう苦味仄かに恋の味 |
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佐々木終吉 |
■浅間野の野蒜目籠にあふれさす
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■薄氷の幾何学模様ピカソかな |
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清水一静 |
■春風やクルーズの旅検索す
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■ナースらの足音せわし春灯下 |
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滝沢咲秀 |
■子ら帰り春のひと日の暮るるかな
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■春雨や社務所に集ふ棋士仲間 |
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内藤 徹 |
■故郷の祖母と見つけし猫柳 |
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■銀嶺の見え隠れせしつちぐもり |
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湯本 巴 |
■大くさめ杉の峠を越えて来し
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■踏青や試し履きする山の靴 |
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田村洋子 |
■山女釣り手柄一尾を母に焼く
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■削りたる鉛筆の香や春浅し |
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滝沢照香 |
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■春光に真白き地蔵菩薩かな
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■鄙ぶりの母伝来の草の餅 |
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山田公子 |
■野蒜摘み目籠に溢る陽の匂ひ
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■湯もみ唄流れ来たるや雲雀東風
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山田邦夫 |
■路の辺の名知らぬ川や猫柳
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■草の戸の明け方よりの百千鳥 |
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柴山つぐ子 |
■猫柳お関所門の寂ぶばかり
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■嬬恋村・北軽井沢の温室のキャベツの苗たち・・
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■万華鏡
俳句ひと言
俳句で「花」と言えば桜の花を指します。「初花」と言えば、その年はじめて咲く
桜の花のこと。
「花見」は桜見物のことです。花見に着飾っていくときの装いを「花衣」といい、花見で疲れると「花疲れ」となります。
「花吹雪」「花の山」「花曇」「花冷」など代表的な季語があります。
チャレンジしてみましょう・・。
■今月の句会・・・・
早いものです。今日はこちらに定住して5年の記念日となります。
不足勝ちでは有りますが、なんとか元気で過ごしております。こうして皆様にお目にかかり温かなご縁を頂くことも「俳句」のお陰と感謝しております。
日頃はかなり勝手な生意気ぶりを発揮して失礼をしております。
皆様のおおらか、暖かなお心に甘え、許して頂いております。
これからも・・家族、兄弟、姉妹のようにお付き合いが出来たらと思っています。
「えにし」を更に大切にしていきた所存です。
■次回は・・・
日時4月9日(水)午後1:30分 10区事務所
■兼題 桜 ぶらんこ 蝶
北軽井沢 つぐ子便り 柴山都久子記
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