■秋しぐれ浅間裾野の草ロール
■石たたきレンガ倉庫の石畳
■一位の実心に灯る小さき幸
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柴山つぐ子
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■啄木鳥の音のひびきや牧の朝
■初紅葉雲の崩るる浅間みち
■ななかまど万座の空のつつぬけに
■もてなしのカレーの味に秋惜しむ
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中川冬紫子
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■一面の畑映し出す秋夕焼
■啄木鳥の穴あけ音と木屑かな
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岡村妃呂子
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■肌寒や群れゐる猿の力み顔
■そぞろ寒一服の茶を母の手に
■秋しぐれ門前町の手打ち蕎麦
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小林 好子
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■啄木鳥の音の乾きや遠浅間
■野良猫の髯の長さや秋麗
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佐々木終吉
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■鰯雲レンガ倉庫の上にかな
■髪どめを選ぶ港の秋びより
■縄文の土器に供物や月の宴
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佐藤かずえ
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■ピザ窯の残る火照りや小鳥来る
■朝霧の通り過ぎたる浅間山
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佐藤さゆり
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■小さき手に溢れてこぼる木の実かな
■席つめて女盛りの新走 ■海風の通リ過ぎゆく茨の実
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山崎ちづ子
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■塩ふふむ枡に浮世の新走
■散る紅葉浮むる池の甲羅干
■藁葺きの火山灰の滲みゐる草もみじ
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山田 公子
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■啄木鳥の音のかろやか深山晴
■伊勢前のからすみで酌む新走
■秋天にけふの浅間山の無煙かな
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山田 礁
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■柿の実は枝足りぬぞとぶらさがり
■我を待つお桟敷山の母子草
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黒岩 章
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■秋深し浅間の嶺のすがすがし
■柿を手に一筆はこぶ昼さがり
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上原 憲了
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■野の山に顔をのぞかせ野菊かな
■秋色の山里深く嵐山
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上原 妙子
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