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2014年 第121回 北軽井沢句会 戻る

   






 第121回北軽句会  平成26年
 
3月9日(日)午後1時 柴山宅

兼題二句 雛一般 目刺 水温む 雑詠三句

句一般 返り花 当期雑三句






3月の北軽井沢の風景






       




    

        
              
堂おぼろ母に買ひたる念珠かな  
水温む川藻のみどり濃くなれり
串カツの玉葱甘し春しぐれ










  柴山つぐ子 



水温む画布いっぱいに母の顔
琉球の武鯛の舞へる春の海
教会のパイプオルガン吊るし雛








  中川冬紫子 

啓蟄の暦どうりと言へぬ里   
花の苗黒土恋しと待ちをりし







岡村妃呂子






花霞遠きに仰ぐ浅間山 
海原の匂ひの残る目刺かな









佐々木終吉







物売りの声はっきりと梅見ごろ 
マラソンの人波の向こう春の海







佐藤かずえ

グラバ―邸港一望のどかなり
犬ふぐり踏み場無きほど墓の径







  佐藤さゆり

目刺焼く女巧みな手際かな 
啓蟄や迷ひながらの地下出口





小林 好子

     
ひねもすを心安らぐ春の雪
牡丹雪天の使いと言ふ人も








小林 尊子

水温む昨日とちがふ空の色
さんざめく雛の一座と語りあふ







山崎ちづ子

求めずも心華やぐ雛の市
行儀よく藁すべにある目刺かな


  佐藤 栄子









子ら育ち雛人形も箱を出ず 
丈競ふ土手の土筆に風撫でる









黒岩 あきら

流れゆく音の響きや水温む
遠き日のはらからの声雛まつり








上原  妙子

水温む三輪の山々息づける
白連の厚き花びら積りをり











上原 憲了

晩学の机上にこぼす余寒の灯  
目刺噛む苦しき言葉胸に置き











滝沢 咲秀

どか雪に閉じ込めらる日目刺焼く 
いま一度滑りてみたき春の雪
日差し透くテレビの上の豆雛


湯本 半才




 
   
春雷に逃げ場失ふ籠の鳥
木道のせせらぎのみち坐禅草






  星野恵美子




★今月の句会出席者は女性ばかりの九人でした。投句七名、欠席三名。
 兼題の雛にちなみ、健やかを願い、俳句文化の 裾野を楽しもうと賑やかにちらし寿司でお祝いし ました(つぐ子)

★次回 四月十三日(日)午後一時 北軽井沢{すみや}湯本半才宅
   十二時より(お切り込み)を頂く予定です。
★兼題二句 風光る 桜(一般) 春昼 当期雑詠三句

△余滴△
この処の大雪は百年ぶりとも四百年ぶりともいわれています。我が家も一日で三回も雪かき車が来て呉れたことは初めて(積雪130M)の事
でした。
まだまだ残る雪の中を皆さん足を運んで頂きました。その俳句への情熱をなにより大切にしたいと思っています。
なかでも八十八歳となられる咲秀さんの一歩一歩の歩みにも心熱くなりました。出席者全員が見守り、触れ合うステキな場面も心に残る映像です。
山国、雪国の山家句会。第百二十一回目のまことに元気で温かな句会でありました。(つ) 
                    ( 14.3.12)
                   




八王子・湯殿川の風景




犬ふぐり




仏の座


馬酔木



菜の花


紅梅


白梅


クロッカス


沈丁花


黄梅








 

2014/3/19 句会会員・佐々木終吉制作




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