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2014年 第127回 北軽井沢句会 戻る







 第127回  北軽井沢句会  平成26年 (2014年)     
 


日時  十月八日 午後六時半

 場所  浅間高原別荘管理事務所

 兼題二句 夜長 栗飯 運動会 当期雑詠三句

 





浅間牧場






浅間牧場




悲鳴にも似たる歓声運動会

瓜坊の振り向きざまの眼のつぶら

夜長衆手筒花火の火の粉浴ぶ(湯河原



       
  柴山つぐ子 







 
 
たれかれと呼びたくなりぬ栗おこは
  

色鳥や男の子ばかりの神学校

長き夜や本抱え来る子供どち






  中川冬紫子 







彫像のピエロの肩に秋の蝶             

芦の湖に駅伝の碑や秋の雲

秋暑しブロンズ像の大きな手

箱根社の坂に艶めく椿の実




          

 
  小林 好子 







紅白に泣く児笑ふ児運動会

             
長き夜の寄木細工の秘密箱

朱点打つ一句一行夜の長し



 



 
  山田 礁 




  





落ち栗の数を競ひて子らの声            

蒸る帽子案山子に預けひと休み 







  山田 鯉公 
山肌に絵のぐ散るごと照紅葉            

おむすびの只管旨し運動会










  上原 憲了 
栗飯に小布施街道賑はへり             

もうすでに秋刀魚の匂ひ夕の膳





  
  
  上原 妙子 
秋麗かな蛇岩に寛げり               

湯あがりの無月の庭に足運ぶ
 






  岡村妃呂子 
燻製の匂ひ漂ふ秋の昼                 

草木みな湿らせてをり秋時雨

炊き込みに思ひめぐらす栗拾ひ


     

 



  黒岩 章 






長き夜の寝ながら仰ぐ夜空かな
        

 
夫の手で拾ひし栗の栗ごはん







  小林 尊子 


 
文庫本栞進まぬ夜長かな             

秋冷や走れる児らの影長し








  佐々木終吉 
仏前に父の好みの栗の飯             

木犀の香を添へて友悼む







  佐藤 栄子 
秋風や浮き岩わたる槍が岳            

足掛ける岩場にりんどう槍が岳







  佐藤さゆり 
大浅間煙吐き出す夜長かな
           
  

遠き日の母への想ひ栗拾ふ






  武井 康弘




藪みちのひと処紅き茨の実            

倒れても這ひても咲ける秋桜






     

 
  鳴釜 和子 










紅白の乱れ飛ぶ玉運動会             

数珠玉を集めて作る首飾り



      
 
  星野恵美子






一大事有るが如しや秋の蝶            

湯舟から赤城の山に十三夜
 







湯本 半才 
 
唐辛子干して縁側日和かな            
一箸で尾までほぐるる新秋刀魚

山崎ちづ子














 
 ★次回定例句会

★次回十一月定例句会は十二日(水)午後六時半
 場所 浅間高原別荘管理事務所
 兼題二句 冬はじめ 鯛焼 手袋 当期雑詠三句



▼△あらかると▼△吟行感想文

                               山田  礁
秋たけなわのバス貸し切りの箱根吟行。天気は要所要所は晴れバスや室内の時は外は雨という恵まれたものでした。時間が足りないほどの行程ではありましたが充分満足な素晴らしく楽しい一泊二日の旅でした。皆々様に心からの感謝を申し上げます。



◎▼黒たまご                       佐藤さゆり
北軽井沢句会の年に一度のお泊り吟行。今年は箱根でした。
大湧谷では湧き立つ湯釜、白煙の噴きあげる噴気孔等々火山のダイナミックに感動。その中にななかまどなど強い草木が生きている事に驚きました。念願の黒玉子を頂く事が出来ました。
  秋の旅黒玉子食べ延命す
なんとも素晴らしい箱根吟行に参加させて頂いた事に感謝
します。



◎▼箱根吟行に参加して               中川冬紫子
神奈川の奥座敷と言われる箱根は相模原に住む身としては近くて遠い存在でも有りいく度か訪れた場所ですが俳句と言う共通の目的を持った者同士が一泊二日と言う短い時間を共にすごし、言葉を交わし、五感を持って触発され湧いて来るものを自分の言葉で一句に仕立てる醍醐味は捨てがたいものがあります。今回のメンバーは二,三日前に句会に入会された方や、又俳句は全然作らないと言う方と句座を共にすると言う驚異的でユニークな座を真剣に楽しみました。北軽句会幹事の柴山つぐ子と言う人間性の柔軟で温情深く、面倒見の良さにはいつもながら感服しました。
この句会の捥ぎたての果実の様なピチピチしたパワーと行動力にはいつも力を頂いております。.気張らず構えずなんとも心楽しい、有意義な二日間でした。有難うございました。                     


◎★有難うございました                小林 好子
小田原の駅で拾って頂き、久しぶりに皆さんにお目に掛り、有意義な吟行を共にすることが出来ました。
なんとか天候にも恵まれ、生き生きとしたお姿に触れ。そして何より驚いた事は、決められた出句数を消化させてしまう事。スゴイなとおもいました。風邪が長引いてをり、皆様には気を使わせてしまいましたが次回は頑張ります。ありがとうございました。
★★◎◎お知らせ★私達の結社[銀漢]が受賞しました。
全国俳誌協会編集賞 第一席 
                       ( 14.10.10 つ)
 



 






 

八王子・湯殿川の風景

八王子・10月の風景
(湯殿川沿いの花)




 
秋明菊



背高泡立草



紫苑





2014/10/12  更新



TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る