2015年 第131回 北軽井沢句会 戻る




第131回 北軽井沢句会  平成27年 (2015年) 

 


平成二十七年二月十一日(水)午後六時半

場 所 浅間高原土地別荘管理(株)事務所

兼題二句 下萌 春一般






















 
匂ひ濃き浜の干場の屑若布

水皺の寄せゐる小島うす紅梅

鎌倉に鎮魂のごと寒ぼたん



     




  
  柴山つぐ子 






 
 
この川が県境とや草青む

下萌に始まるパンク修理かな   

春愁や要弛びし舞扇






  中川冬紫子 






紅梅や源氏ゆかりの政子石

                 
早春やひと笑ひして句会果つ

貴婦人てふ寒ぼたん人群るる




          

 
  小林 好子 






屋根に積む雪のまろやか谷戸日和

              
雪解水ゆたかな音の始まりぬ


風向きの予期せぬ野火に道ゆずる             

  山田 礁 




  









一区画萌ゆる草ごと買ひゐたり        


窓際に残る硬さの余寒かな


下萌て人肌ほどのゆるびかな






  山田 鯉公
   
        
ほつほつと峡路に出づるいぬふぐり

               
朝戸出の手揉みのしぐさ春は遅遅
               








  岡村妃呂子 





下萌や子等に託せし夢いくつ
                

白梅の匂ひ仄かに鳥居まで        

 






  小林 尊子 


駅前といへどきりぎし草青む 

                 
白梅の開花の便り風に問ふ             








  佐々木終吉 
背負籠をおろす辺りや下萌ゆる



神殿の龍の睨みや春寒し

              
             








  佐藤かずえ 
 
 
春鴨の水尾の乱るる源氏池

            
春の海砂を払ゐて句会果つ             








  佐藤さゆり 
春の日の古木にやはし日差しかな



春の雪予報外れて旅仕度









  下谷 詔子
春うらら紅茶に少し苺ジャム

              
親の目を抜けてはしゃぎぬ梅林
           
  







  武井 康弘




薄日なかレースのやうに雪の舞ふ

雪原にうさぎの跡とりすの跡

            


    
  鳴釜 和子 










軒下の槍かと思ふつららかな


雪解水一鍬入れて逃しをり 





     
    
  星野 恵美子
 
 
冬花火おもちゃの国をとどろかす

                
春隣円座に遊ぶ子等の声







山崎ちづ子






大声に鬼の退散福はうち 
               

火の山の裾にしだるる冬花火







  橫沢 宇内 








 


★新人の御紹介 今回下谷詔子様が北軽井沢句会に入られました。そして星野恵美子様と同時に『銀漢結社』に入りました。今後お二人様のご活躍を期待致します。

★ 次回は『梅』への吟行と決まりました。
日時三月十一日(水)目的地 秋間梅林
時間 十時 厳守 
いっときの集会場所 北軽のコンビニ

★今回のお菓子の差入れ 武井様より戴きました。
皆んなで美味しくいただき 有難うございました。


                        (15・2・15)礁







 

八王子・湯殿川の風景

八王子・1月の風景
(湯殿川沿いの花)





黄梅



蝋梅


紅梅










2015/2/16   更新



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