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第146回 北軽井沢句会  平成28年 (2016年) 

平成28年6月8日(水)午後6:30 管理事務所


兼題三句 天道虫 パセリ 短夜 当期雑詠七句




photo by Udai  2016/6/5
 





しばらくはパセリの舌となりにけり
         
夜や短か泊らせて貰ふ子の新居

久々の親子の時間蛍狩

隧道を抜けて四葩の花の帯

字いくつ波郷句碑の辺みどりさす

灯しゐる山家の昼や走り梅雨









 
柴山つぐ子 



短夜やすぐあたたまる水枕
             
男らの船出の声や明易し

声かけて違ふ人なりサングラス

夏来る道着匂はせ部活の子





  中川冬紫子
ブラウスに刺繍めきたる天道虫
           
短夜や仏ばかりの高野山

野菜畑パセリ豊かに照り映ゆる

青梅の一つが弾む句碑の肩






  小林 好子
やれ飛べやのぼりくだりの天道虫
          
短夜や明くる沖へと鳶鴉

郭公や五百羅漢に千の耳

釣宿の床跳ぬる音明け易し





          
  山田  礁 
短夜や夢うつつ聴く深夜便
             
朝日さす白磁の皿のパセリかな

松蝉の大鈴小鈴バアイオリン



      

      
  岡田 久男
朝食のスープに浮かすパセリかな
          
久々に眠りさまたぐ夜鷹かな

山肌の峙つ浅間風薫る





      
  岡村妃呂子 
 
雨止むと郭公の声合図とす
             
早起きの西瓜受粉の役果つる

片隅のパセリ豊かに育ちけり


  


          
  小林 尊子
             

 
糠漬けの胡瓜わずかに母の味
            
天道虫しおりのごとく止まりけり

風青し空に近ずく肩ぐるま






              
  佐藤さゆり 
娑羅の花黙せしままに零れをり
          
千社札くぐり抜けたる燕の子

里山の水のゆたかに青田かな





            
  佐々木終吉 
天道虫猫一撃に飛び立てり
             
北の果雲のちぎれや半夏生







 
  武井 康弘 
脇役のパセリなれども侮れず
            
点灯の峠の道や五月闇
          







            
  星野恵美子
鈴生りを両手に包み青すぐり
            
雨粒に色加えたる四葩かな

読みさしの虚子の句集や明易し







  山崎ちづ子 
クレヨンを塗り分くるかに芝桜
           
黄昏に一枚はおる梅雨入りかな



 
  橫沢うだい 
     

 
          
  


 


★ ひと雨ごとの成長逞しい樹々や草々に驚いています。昨日までの豆苗はからまる処を探す様子だったのに今日はしっかりと添え木に二重巻きとは。
松蝉の喧しいくらいのBGM。窓を閉めるほどです。美しい田舎暮らしの端々をかに生きる力を下地に紡ぎ出していきたいと思うしだいです。
                              (柴山つぐ子)


●次回 七月定例句会は七月十三日 (水)六時半 管理事務所

★ 兼題二句 鮎 月見草 昼寝 当期雑詠三句


★本年の一泊吟行
丁度昨年の今頃でした。師の故郷、伊那を訪ねました。井月の足跡を廻り高遠、奈良井宿まで欲張り吟行となりましたが、多作多捨の句造り、お仲間の絆。素晴らしい二日間となりました。
★今年の幹事さん 都合で変更となりました。

                     
横沢うだいさん 武井康弘さん 山崎ちづ子さん
お三方にお世話になります。
★時は九月中頃。行き先の候補地 日光 東京
 来月句会にて決定の予定です。



●八月句会は夏休みですが、七月三十一日(日)伊那男主宰をお迎えして 山荘特別句会を予定しています。(16.6.10.つ




2016/6/11     更新





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