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2016年 第148回 北軽井沢句会 戻る




第148回北軽井沢句会 平成28年 (2016年) 


平成208年9月28日(水)バス日帰り鮎吟行


朝7時半管理事務所集合 夕六時より句会

赤城神社 渋川 落合簗










ご神体は山と湖とや小鳥来る
           
秋ぐもり神社の赤は魔よけとぞ

吾妻川の水豊かなり葛は実に

鮎宿の水生臭し子持鮎

向き合ふは水沢の山霧ぶすま









 
柴山つぐ子 


崩れ簗利根は雨脚太くせり
            
降り癖の山の辺の路蕎麦の花

雨けぶる利根のせせらぎ秋の鮎

寄ればすぐをんなは群るる曼珠沙華

秋しぐれ土産は縁の守り札




  中川冬紫子


 
段畑やさざ波のごと稲穂垂る
           
朱の橋の湖面をはしる秋の雲

たもとほる赤城神社の初紅葉

飛び跳ねて下り簗てふ堰破る





          
  山田  礁 
神の住む赤城の山へ秋の声
            
頬張れば旨さぎっしり子持鮎

落鮎や利根のせせらぎ桟敷まで

臼井宿水車を被ふ式部の実

    
  佐藤 栄子

 
           


         
 
面つける案山子あれこれバスの旅
        
彼岸花小雨模様に艶ませり

利根川に簗の灯を継ぐ秋の鮎







  佐藤かずえ
乾杯に疲れ吹き飛ぶ秋の旅
            
法話聴く山の祈願所一位の実

子持鮎利根のせせらぎ聴きながら

             
  佐藤さゆり 




            
   
木犀の匂ひの中を上州路
             
赤城へと向ふ街道彼岸花

台風の予報案ずる旅支度

  武井 康弘 

  



            
 
木法話聴く拝殿に居てそぞろ寒
           
木の実踏む赤城神社の鳥居かな

利根の瀬音聴きつつ食ぶる子持鮎







  山崎ちづ子 
簗座敷利根のながれと秋の雨
           
田園の畦を彩る彼岸花

八ツ場ダム渡る車窓や薄紅葉


 
  橫沢うだい 
 ★欠席投句★

          
  
 秋草に朽ち舟埋もる湖畔辺り         


  
小林 好子
 
 赤城山記憶の中の狭霧かな        



    
岡村妃呂子
下り鮎のついにかかりし簗の上       

 

  
小林 尊子
 秋の雨飛沫上げゐる川番屋        


   
佐々木終吉 

 ★ゲスト詠★

 
 静かなる秋の大沼鯉はねる         

   
相川さん


秋びより落合簗で鮎三尾              


飯田 信子


利根の風浴びて頂くあゆ料理            





土屋さん
   




 日帰り吟行記
                                       横沢 宇内

7月13日の定例句会で決定した日帰り吟行、赤城神社、鮎 簗場散策は 
その後バス運行会社、赤城神社、落合簗と簡易な打ち合わせのまま放置していたので気が急く せめて一ケ月前の9月1日にはバス会社に行程を組み連絡をしようと踏ん張ったが、実際に連絡できたのは本番12日前の17日となる、当日をシミュレーションして、行程表に時刻を組み入れる。

 当日、4時半に起床してテレビの天気予報を確認すると午後3時から雨の予報、午前中詣でる赤城神社は持ちそうなので胸をなでおろす、
俳句会八名ゲスト5名で定刻七時半に出発、トイレ休憩予定の道の駅おのこに10分遅れの8時55分に到着しバスから降りると金木犀の香りが

 △木犀の追ひ操る風を漂はす     早速、俳人からは出色の句が

道の駅こもちで、高崎から参加の佐藤栄子さんが乗車し一路バスは赤城山へ、藤蔓のようにいくつにも折れ曲がった坂道をようやく登り予定どうり十時に到着、本殿御参り後、 塩原宮司より806年、聖武天皇の時代に赤城神社が創建されたこと江戸時代のことなど本当に丁寧にお話しいただき皆で感激。
 赤城神社を予定を押して出発したバスを予報より早く雨が襲いバスのワイパーはフル稼働で、神社の境内でもってくれたことは、俳句会、ゲストの皆さんの日ごろの行いの賜物かと感じます。
、12時四15分に渋川市の落合簗に到着、団体なので奥まった個室風の桟敷に案内され塩焼きや、田楽、フライの鮎懐石を食す

△頬張れば旨さぎっしり子持鮎 道の駅こもちにかけたような美味しい句で

鮎の旨さもさることながら桟敷から眺める利根川の流れと降る雨の情景は、

 △雨足と瀬音落ち合ふ鮎の川     心に刻まれる一幅となります

 今回、山田礁さんの希望で赤城神社、柴山主宰の案で鮎の簗見学食事となった訳ですが、行程にも無理がなく散策でき素晴らしい日帰り吟行になりました。、(自画自賛)
本当に良かったです。句会のメンバー、ご協力いただいたスペシャルゲストの皆さんへも心から感謝申し上げます。
 
                                       平成28年9月30日



   







 


△10月句会は第2水曜日12日
定例です。当季雑詠五句です。

★あらかると

赤城神社と鮎簗を訪う吟行。相模原から中川冬紫子さん、高崎から佐藤栄子さんが駆け付けてくれました。近隣でナニカとお世話頂いておりますゲストの方五人もお誘いして「大人の遠足」となりました。

金木犀香り、黄金色の稔田にパッチワークのごと満開の真っ赤な彼岸花気持ち良い景色の中を神住むという赤城山へ。

宮司さんに由緒をうかがう。歴史は古く奈良時代からの修業道場、静謐の一言、まさに浄土めく清々しさでした。

秋しぐれの中、野菊や蕎麦の花等をめでながらバスは下山して利根川沿い渋川の落合簗へ、句会高得点の(旨さぎっしり子持鮎)を堪能。

この時にしか味わえない絶品。帰村して十句出し句会、井月の千両千両にあやかって佳き一日となりました。幹事さんはじめ皆々さま大変お世話になりました。

★息をのむ美しい紅葉の季節を迎えますが朝晩温度一ケタの日も。
十分ご自愛の上お体お大切にと念じます。(16.10.3.つ)



      







2016/9/4   更新





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