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 160回      

2017/6/12更新 


2017年 第160回 北軽井沢句会 戻る




第160 回北軽井沢句会 平成29年 (2017年) 



平成二十九年十月十八日(水)午後六時半

場所 浅間高原別荘管理事務所

兼題 二句 月見 とろろ汁  当期雑詠三句




嬬恋村・晩秋のキャベツ野



浅間牧場から浅間山を望む





  


波郷碑のうす暗がりに月を待つ
        
月明り白夜の庭となりにけり

独り居の気ままが剥ける山の栗








 
柴山つぐ子 


里寺に銀杏黄葉や信濃晴
           
看護士は励まし上手木の葉髪

たどり読む奥の細道破芭蕉






  小林 好子
擂鉢にのの字のの字のとろろ汁
        
とろろ汁いの一番を仏へと






  山田   礁 
母の擂る音なつかしやとろろ汁
        
かな文字の細き流れや櫨もみじ

耳朶の秋の蚊払ふおねりかな







  岡田 久男
名月や雲切れを待つ叉楽し
          
深秋や夫と友の眼快方へ




       
  岡村妃呂子

縁側に座してひとりの月見かな
        
山あひの旅籠の馳走とろろ汁

柞紅葉足どり軽く一人占め








  河上 和子
 秋日和夫婦寄添ふ湖畔かな
          
鰯雲笑顔百人エキストラ

名月や今宵は拗ねて雲の中








  黒岩 一郎

こだわりの麦のかほりのとろろ汁
       
幼き日父の自慢のとろろ汁







  

  黒岩 茂子
    

自然薯掘り二日がかりとなりにけり
      
近づけばパラパラ落つる零余子かな





  小林 尊子

金風や無心の如く櫂を漕ぐ
           
溝蕎麦や金平糖の散る如し










  佐々木終吉

長雨に泣きべそづらの案山子翁
         
道草にじゃれあふ子らの草虱









 

佐藤 栄子
 

真夜中に届くメールや夜業の子
         
目が合ひて鼬飛び出す農具小屋

キコキコと近づく小舟秋麗






  佐藤かずえ
竜胆の癒し送らる花セラピー
          
天高し幸せ運ぶ笑顔かな

秋晴の婚の賑はひリボンシャワー
       
  佐藤さゆり





 
                

秋の夜やワイン傾けワルツ聞く
         
初紅葉一羽の雀飛び立てり






  武井 康弘 
              
村の名を残す朱の橋初紅葉
           
草紅葉日だまりあふる道祖神

田畑に子を抱く案山子風やさし






  山崎ちづ子 

渓谷の水面に映ゆる紅葉かな
          
黄昏に噴煙染むる秋夕焼







  横沢うだい

 
 


★虚子好みの紫苑が庭で頑張っています。おだやかにうす紫色の顔色です。樹々達も、一斉に化粧して散る時を待っています。高原の美しすぎる秋が、今通りすぎようとしています。ひたすらのご健吟を。                                 (柴山つぐ子)


☆次回 十一月八日(水曜日)午後六時半
 場所 浅間高原別荘管理事務所
 兼題二句 初氷 立冬 鍋(一般) 当期雑詠三句


◎「楽しくなければ俳句じゃない」は、伊那男主宰の言葉ですが、楽しみすぎもどうでしょうか。少しは、ストレスも苦労も薬としませんか。
作句も選句も五七五に関わっている限りは、じっくり取り組んでゆきましょう。一日五分ふやして、ひたすら歳時記です。  
                             (17.10.20.つ)










2017/10/21更新



 


TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る