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2018/2/18更新 


2018年 第165回 北軽井沢句会 戻る




第165 回北軽井沢句会 平成30年 (2018年) 



平成三十年三月十四日(水)午後六時半

場所 黒岩しげ子家(おしゃべり亭)万座鹿沢口駅近く

兼題二句 雛(一般)うぐいす餅 彼岸 雑詠二句 席題一句












草津湯の番台守る土雛
                
野遊びや幾度も拝す辻仏

去ぬ白鳥湖さばさばとさざ波す

柳絮降るお桟敷山の狩場あと









 
柴山つぐ子 


春の雪はたひて店の客となる
             
句会果てうぐいす餅のお茶処
            
供華と酒持ちて彼岸の父母の墓









  小林 好子
啓蟄やまだ覚めやらぬ農耕機
             
菜の花と野の花交へ蛸壺へ

絹の里まどゐに繭の雛飾る






  山田   礁 
僧正の袈裟の衣擦れ春彼岸
              
彼岸会や喪服のひともジーパンも
           
麗ら日や生家残りて古民家に









  岡田 久男
言ひ伝へ今でも守る雛納め
              
今年早雪囲ひ解く子等の家






      
  岡村妃呂子
病み上りまた会へたねと雛飾る
            
陽光に待たれし一株スノードロップ


  河上 和子







 
 
春耕の老農の顔いきいきと
              
雛段やカメラに猫のすまし顔

火の山も吾子の巣立を祝ふごと










  黒岩伊知朗

奥座敷仄と日ざしのひな祭り
             
御見舞のぽっと明るき桃の花






 



  黒岩 茂子
    
庭先に黄色列なすクロッカス
            
春満月夫の居ぬ間の広さかな







小林 尊子 

 

緋毛氈うぐひす餅の幟立つ
              
剪定や残る枝振り咲く一輪



  佐々木終吉







 


 

原木の春椎茸の重さかな
               
参道の無人販売春の雪

石段のななめななめに初桜







  佐藤かずえ
うららかや心弾みし誕生日
              
晴れやかにゆとりみつける花馬酔木

チューリップにぎやか家族帰りけり
       
  佐藤さゆり







 
                

雛段に飾りし母の裁縫具
               
ケーキ屋に行列できる雛祭








  武井 康弘 
              
お銚子はいづこにありや官女雛
            
坂道の丁度日溜りいぬふぐり








  山崎ちづ子 

名ばかりの春は幼なや日の出前
            
日の丸を背負ひ活躍春来る









  横沢 宇内

 
 


雛の兼題が出てなつかしいお雛さまの唄やごちそう、桜湯など楽しみました。
出句、選句、場所も、顔ぶれも、いわゆるいつもの月並み。今月は新入会員の黒岩しげ子家をお借りしての句会となりました。       (柴山つぐ子)

                      
★次回四月定例句会は日帰り吟行
 行き先 杏の里 長野市更埴
集合  四月十八日(水)午前九時 万座鹿沢口駅
※欠席の方 当期雑詠五句


 来月の定例は、杏の里吟行です。
先師の言葉の中に「吟行は、どうしても主観が強くなります。いつも第三者の目を持つことです。」「芸事はつづける事以外に上達はありません。」とありました。
自分の目、自分の言葉でひたすらのご健吟いのります。

                              (18.3.16 つ)





2018/3/16更新



 


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