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2018/4/20更新 


2018年 第166回 北軽井沢句会 戻る




第166 回北軽井沢句会 平成30年 (2018年) 



平成三十年四月十八日(水)日帰り吟行 午前九時万座鹿沢口駅集合

場所 杏の里 長野市更埴・小諸懐古園



Photo by Udai



Photo by Udai

   


生れたての輝くみどりあんずの実
          
散り敷ける花びら厚く苔の庭
             
囀や弓引く男息つめて

半分は葉ざくらとなり懐古園

花過ぎや草笛で聴く藤村詩




 
柴山つぐ子 









 
幟立つ六文銭の矜持かな
               
寄せ手めく千曲川の風や飛花落花

藤村の像へと伸びる春日かな

老木の荒神井戸へ飛花落花


  山田   礁 
 
   
 
 
 
鶯の一声高き古城
               
堀深く石垣高く八重桜

名も知らぬ花も小雨に輝けり

白馬山雪形見へし杏村










  黒岩伊知朗


背景に北信五岳花杏
                 
逆さ馬跳ねて雪形浅間山
 







  黒岩 しげ子
    
懐古園花びら敷きつめ北の丸
             
佐保姫のたたずむ枝に鳥の声

杏村花終へて尚萼赤し

杏蕊青く小さき球つけて

花杏終りし村の静けさに





小林 尊子 

 


 





 


 


菜種梅雨あんずの里の敷き藁に
            
草笛の静かな音色藤村館

吹ぶくたび時を忘るる桜かな

散る桜静かに時を刻みけり

花びらの散る石段の城の町


  佐藤かずえ

       

 
                

弓引けど的かすめるも春の風
            
懐古園鶯の声響きをり







  武井 康弘 
              
堀あとの何をついばむ春の鳥
             
雲の湧くあんずの里の景となる

山なみの続く限りを山桜

木の椅子に残る湿り気花曇








  山崎ちづ子 

北の丸弓道場に花吹雪
                
城の橋堀についばむ四十雀

雪渓の白馬ながむるあんず村

一筋の生活の煙花あんず

春風に草笛響く吟行会









  横沢 宇内

 
 
△ 当日欠席句




   
宿昏れて温泉の香濃くなる青柳
            
囀に包まれてをり無縁仏

鵜のくぐるをながむ春昼磯日和








  小林 好子 
下萌や遊子をちこち声上ぐる
             
廊下駆く子ら神妙に卒業す

まったりと小農に生き紫木蓮 








  岡田 久男 
 窓ごしのぼんやり見ゆる朧月

             
若緑遠く見渡す白き山







  岡村妃呂子 
行く春や句座たけなわの信州路
            
薫風や目に染む色の青きかな








 
   佐々木終吉


今月の定例句会は、日帰りあんずの里吟行を企画。花の旬は過ぎて立派な蕊残るあんず村。背ナに白馬岳を控え善行寺平を見晴らす処。大自然の美しさに感動を貰い、小諸懐古園での芝生句座。大満足の吟行日和となりました。(柴山つぐ子)


◎あらかると
   △信州杏の里吟行について            小林 尊子
私には五年目になりますが、初めの年は吟行には行かれなかったので、これで四回目となり、今年はお隣りの信州杏の里へ行きました。
出発は雪混じりの雨の中、鳥居峠を下ると山間には山桜や遅桜が満開でした。更埴に着くと雨も小降りになり最初の二句出しとの事。生憎杏の花は終わりでしたが、紅い萼が実を結んでいました。次のところでは、雨も上がり投句しながら資料館で天皇陛下の御製を拝見、又秋の黄葉になる頃来て見たいと思いました。最後には、小諸懐古園にて芝生の上での句会、遅咲の花、枝垂れ桜に魅了して一日を楽しんで来ました。




  △ あんずの里日帰り吟行             山崎 ちづ子
 四月十八日長野県あんずの里方面へ出発。あんずの里へと向う山々は山桜が満開で到着すると雨は止み雲が湧き家から煙が立ち登り山里の仄々とした生活がうかがえるようでした。杏の花はすでに蕊となり青く小さい実をつけ、八重桜は見た事がない美しい花でした。ここの四阿を借り二句出しの最初の句会。
遠くに白馬の山々を望み四方を山に囲まれた道の駅で昼食をとり、次の目的地小諸懐古園へと。懐古園へは、何度か来た事があるが、この時季は初めてで、桜は半分散り始め桜舞い散る道を歩き、あふれんばかりの囀り、弓道場で弓を引く人の凛々しき姿、句作りの喜びとなった。暖かな日差しを受け天守閣跡の芝生にシートを敷き、第二回目の八句出し句会。それぞれが一生懸命に素直な心で、この時にしか作れない句をつくり沢山の俳句ができました。柴山様がおっしゃている『吟行は行き得』と言う楽しい一日でした。

 
★次回五月定例句会 五月九日(水)午後六時半
場所 黒岩茂子家(おしゃべり亭)にてお世話になります
★兼題二句 立夏 新茶 当期雑詠二句 席題一句


◎人に逢う、物に逢う、言葉に逢うという吟行。日頃おしゃべりに夢中の人もまこと神妙にして十句出しにチャレンジ。俳句という何と神秘、人の心を虜にするもの。信州の大自然にふれながら、心ふるわせ、時を忘れる一日となりました。皆さま花疲れお疲れ様でした。


◎次回吟行は秋十月。良寛禅師・一茶を訪ねます。  (18.4.19 つ)




2018/4/20更新



 


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