雨音に囀り交じる山ぐらし
幼の背はみ出すカバン花は葉に
夏燕抱き始めしといふ便り
母の日の幾度もいふありがとう
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柴山つぐ子

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和三盆の菓子になじみし新茶の香
丹沢のけふはけぶれる立夏かな
卯の花や筧より水あふれゐし
宇治の里走り茶賜ふ接待所
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小林 好子
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夏に入る浅間の裾をふとらせて
石楠花の白根を指呼の浅間かな
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山田 礁
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未だ開かぬ山荘の庭夏わらび
藤の花妻のちりとり染まりけり
田水張る道を選びて法事バス (姉四十九日法要)
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岡田 久男
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いつまでも咲きつづけよと余花の風
店先に産地さまざま新茶かな
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岡村妃呂子
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母の手の夫婦茶碗に新茶かな
夏来る路傍の像に祈りをり (平和記念公園)
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河上 和子
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竹トンボ五月の空にかけ登り
昨日より今日の山路の若葉かな
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黒岩伊知朗
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香り来る新茶摘む娘赤たすき
山太るひと雨ごとの立夏かな
浅間山キャベツ畑を抱へをり
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黒岩 しげ子
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香り立つ新茶の湯気に母の顔
泥つきの筍来たり頬ゆるむ
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小林 尊子
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薪能揺らめく炎闇に消ゆ
鯉幟白波躍る風の中
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佐々木終吉
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燃ゆる如雑木林の山躑躅
裾分けの小糠もつひて筍飯 |
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佐藤 栄子
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斎場へ向かふ車窓の若葉雨
杉の香の鎌倉道の夏帽子
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佐藤かずえ
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アカシヤの白き花弁舞ひ来る
筍を茹でて包丁切り込みて
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武井 康弘
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竹とんぼ空へ空へと端午の日
筍の小糠まみれで茹で上る
雨ごとに色づく畑や夏来る
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山崎ちづ子
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草も木も濡らす八十八夜かな
浅間嶺の草木かぶせて名残り雪
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横沢 宇内

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