洋7 片脚は碓氷のあたり虹二重
洋 乾杯の声万緑の樹間より
4 避暑の家また歓迎のひと雨が
1 雨連れて友連れてまた避暑の家
|
|
伊藤伊那男
|
2 近く啼く夏うぐひすの語るごと
3 父母の元に姉逝く晩夏かな
1 半端なき烈しき色を松明草
2 土地神に許されてをり松明草
1 抱き入れて修羅場の果てのミニトマト
|
|
柴山つぐ子
|
◎2 日帰りの暑中見舞や軽井沢
◎1 サングラス外し再会喜べり
2 歓迎のやう残鶯の谷渡り
1 郭公の鳴かすに任す浅間山
|
|
松川 洋酔
|
◎1 避暑の家かがり火草を標とし
◎ 避暑の家ひとつ小鳥の家九つ
洋1 山の日の慈愛の重さ胡瓜成る
3 夏嵐しなのは風の寄り処
|
|
谷口いづみ
|
洋2 夏木立抜けて柴山つぐ子邸
1 万緑より濃き緑なす軽井沢
1 夕虹やこれからいいことありさうな |
|
伊藤 政三
|
2 夏の庭昨夜の嵐の落し物
1 缶ビール一番冷たさうなのを
|
|
今井 麦
|
|
|
|
1 藤村の旅情豊かに咲く桔梗
1 芋堀につられ出て来蚯蚓かな
|
|
大野田井蛙
|
つ2 嬬恋のおもてなしかやはたた神
1 隣家に炊ぐ賑ひ夏夕べ
1 とらのおの頼る蔓なく吹かれをり
|
|
岡田 久男
|
1 蟬の声聞きたく聞けぬビルの街
1 嬬恋の皆に会ひたく走馬灯
1 涼風の友の庭思ふ花畑
|
|
岡村妃呂子
|
つ 出水の報眉間の皺が休まらず
2 夏雲や緑にむせる森の庭
|
|
河上 和子
|
3 山小屋へ五経を唱ふ蟬時雨
1 苔清水山の命を黙の中
|
|
川島秋葉男
|
1 太陽の恵も有りて猛暑かな
1 山荘の緑も戴くバーベキュー
|
|
黒岩 茂子
|
◎4 花の名を香りで覚へ夏の旅
◎3 懐かしき草のにほひの夏館
1 軽井沢へ向かふ林道虹かかる
1 夏山へ若大将を聞きながら
|
|
こしだ まほ
|
◎3 青鬼灯夫逝く先の灯りかな
1 師を迎へ松明草の鄙の家
|
|
小林 尊子
|
|
|
|
◎2 好きなだけ鳴る風鈴や日曜日
2 乾杯は地ビールときめ師の音頭
2 風雨はげしダリアむなしく倒れをり
|
|
小林 好子
|
3 北軽の地産地消や夏料理
1 歓迎の横断幕や夏館
1 緑陰や時忘れつつ句座灯り
|
|
佐々木終吉
|
◎1 唐松やでこぼこ道の避暑の家
2 もてなしに涼風も入れ山家かな
1 あれこれと女主の夏料理
1 夏草に寄り添い乍ら道標
|
|
佐藤 栄子
|
つ6 スニーカーところ狭しと夏館
洋3 あるだけの椅子を並べて夏句会
洋2 颱風の近づくニュース玉子剥く
|
|
佐藤かずえ
|
1 台風過ぎ晴間渡り静かなる
1 台風の風に負けずにダリアかな
|
|
佐藤さゆり
|
|
|
|
1 夕焼に湧き出す雲や浅間峰
|
|
武井 康弘
|
◎つ3 星の降る山にまた来て夏休み
◎2 戻る日をまづは聞かるる帰省かな
1 一息に腹まで落つるビールかな
|
|
戸矢 一斗
|
3 晩夏光色の褪せたる鳥の箱
1 松明草つぐ子の庭の顔となり
1 山荘の庭揺がせる青嵐
|
|
中川冬紫子
|
つ2 天然のクーラー句会熱気満つ
1 七曲り七曲りして花さびた
|
|
中野 智子
|
◎3 キャベツ切る育ち盛りの子がふたり
1 菜園に踏み入り秋の風となる
2 大輪の勲章めきしダリアかな
1 歓迎の横断幕と夏鶯
|
|
松代 展枝
|
つ 夏の夜や本音と本音くみかわす
2 浅間山ぐいつと飲み干す夏料理
|
|
間々田正子
|
2 日の本に御岳の数多雲の峰
2 またひとつ晩夏の花は地に触るる
|
|
森 羽久衣
|
つ7 松明草山家に幸をあふれさす
6 庭中が句題となりて夏旺ん
|
|
山﨑ちづ子
|
つ 満面の笑みを持込む日の盛
1 選りに選つてけふてふけふに颱風来
|
|
山田 礁
|
1 庭園の半分占めて松明草 |
|
横沢 宇内
|
|
|
|