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2018/12/17更新 


2018年 第173回 北軽井沢句会 戻る




第173回北軽井沢句会 平成30年 (2018年) 


平成三十年十二月十二日(水)午後六時 管理事務所

兼題二句 冬帽子 玉子酒 十二月 当期雑詠二句

席題 雪{一般)




プリンスランド/観覧車


 嬬恋村のポスターに登場したビュースポット   キャベツ野


浅間山/鬼押出し園


嬬恋村のポスターに登場したビュースポット/キャベツ野


新雪/嬬恋村


母の手の残り毛糸や冬帽子
           
喜寿の身の多病息災十二月

毛の国の風が育てし葱甘し

外猫の瞳に映る雪蛍







柴山つぐ子
 
冬帽子角の取れたる被りごち
        
ちちははのすでに鬼籍や玉子酒

家計簿の帳尻合はせ十二月




  中川冬紫子
   
 
 

 
紅白を見届けて行く冬帽子     
  
玉子酒すすり喜寿へと近づけり
干布団たたく音して隣り合ふ
         
             




  小林 好子
白髪を内に閉じ込め冬帽子
  
冠雪の浅間は底ひほてらせて

焼べらるる達磨眼を据え小正月








  山田  礁
熱燗や今日のしくじり呑み下す
  
亡き友の耳かふる癖冬帽子





  岡田 久男
里神楽地区ごと子らの初稽古
  
冬帽子色鮮やかを夫に買ふ







  岡村妃呂子 
真夜覚めて歳時記開く夜長かな
   
冠雪の便りしたためをりしかな






  黒岩伊知朗
ゆるゆると過ぎて今年も十二月
   
指太き父の手になる注連飾




 
  黒岩しげ子

幾つもの猫の足跡初雪来
      
冬至南瓜厨にとどき蹴つまずく       
           





  小林 尊子 
    
虎落笛尖る川波嬬恋路
   
大浅間雲のまにまの雪帽子


佐々木終吉
 
 


 


 

冬うらら日の射す駅の待合所
   
マフラーを外し写真の一員へ   
         





  

  佐藤かずえ
初雪の靴の用意がまだできず
    
初めての言葉はママと日向ぼこ






 
佐藤さゆり

木枯に追はれて山を下りにけり
    
北国の雪の便りに浅間山







  佐藤洋一郎
                
宝くじ神棚に夢十二月
  
独り身の体の悪寒玉子酒.






  武井 康弘 
              
おでん鍋一言添へて夫に置く
   
ラジオから朗読流る漱石忌     
         






  山崎ちづ子 
総身に痛み残して雪を掻く
  
青空や身を引きしめて神の留守        
     


  横沢 宇内

 
 
   



木枯や仕事帰りの草津の湯  黒岩道恵(ゲスト)


☆★ 持ち寄りの温かなものを頂き目出度く納め句会となりました。
次回の定例新年句会のこと 来年の一泊吟行のことなど決めごと数多ゲストで参加の黒岩さん入会される由(柴山つぐ子 )                                  

次回は一月九日{水} 場所 森ガーデン 午後六時
兼題 新年(一般)五句
会費二千五百円 句会後 懇親会

●俳句 あれこれ      (盤水通信より) 
 俳句のはじめは季語が一句の中で生きているかどうかにかかります。
次に調べと切字です。それには歳時記をよく読んでゆく事です相手にその通りと合点して貰えなければ俳句とは言えません。それには客観性があるかどうかにかかっているとおもいます。

●☆年の瀬となりました。
 日帰り杏吟行、主宰はじめ本部連衆との合同庭句会、良寛、一茶を訪ねる一泊吟行、大倉句会 清人さん、一斗さん来のラビット句会
 楽しくなければ俳句じゃないは主宰の言葉。素敵な充実の一年でした。
 お世話になりました。来たる年が益々の良いお年でありますよう
 お寒さの折ご自愛下さいましてご健吟をお祈りいたします。
                     (18.12.17 つ)










2018/12/17    更新



 


TUGUKOAN KITAKARUIZAWAKUKAI      主宰・柴山つぐ子 戻る