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2018/12/17更新 


2019年 第175回 北軽井沢句会 戻る




第175回北軽井沢句会  (2019年) 


第百七十五回北軽井沢句会々報 

平成三十一年三月十三日(水)午後六時
浅間高原管理事務所

兼題二句 立春 梅 針供養 当期雑詠二句 席題 春寒




鬼押出し園



 嬬恋村のポスターに登場したビュースポット キャベツ野



浅間山/鬼押出し園




浅間園


寒明の子の釣果来る魚は赤
            
釣好きの子の釣針も針供養

真夜にして立春大吉護符替ふる

山の湯に集ふ挨拶余寒かな


柴山つぐ子
 
 
   
 
 

 
白梅の樹齢支へて匂ひたる
            
電線へ鳶の並ぶよ春立つ日

深空に赤糸の束納め針
 
         
             
  小林 好子
 
祖母の縫ふ雑巾白し寒明くる
        
盆梅に祖父の遺せし樹形かな

立春や居すわり猫の大あくび



  岡田 久男
針納めチクリと胸に言葉かな
          
吹越や雲間の太陽窓通す




  岡村妃呂子
春立ちぬ一人黙して竹とんぼ
           
枝切りの音軽やかに春待ちぬ
 



  黒岩伊知朗
ベランダのふわりふわりとしゃぼん玉
       
春の月炎の祭り照らす雪




 
  黒岩 道恵
立春の今朝の光りや白障子

誰れを待つ面影深く春の月


           




  小林 尊子 
    
涅槃西風仏の教へ学びをり
            
末黒野や畑野一面風走る   
佐々木終吉
 
 
 


 
春の雪ゆくりと走る峠越へ
            
ま昼間の雪解しずくの音せわし




佐藤さゆり
紅梅や朝の勤行犬も坐す
             
春の宴翡翠の耳輪際立ちて




  佐藤 栄子


                
継ぎ当てや母の面影針供養
            
声も無くやつれ果てたる猫の恋






  武井 康弘 
              
面つける子等にふはりと豆を打つ
         
呉服屋の上田紬や梅一輪

初午や大皿に盛るいなり寿司






  山崎ちづ子 
浅間嶺や墨絵のごとし春遅々と
  .        
麦を踏む母子の姿焼き付きて



  横沢 宇内

 
 
   



●春とはいえ冴返る 余寒 春寒 料峭のまさに今真只中におります。
美しすぎる雪景色も班雪となり春泥へそして春の果へと移行します季節の微妙な運行を体を通して感じてゆきたく思います 俳句はその辺が楽しいですね。一歩づつ春も亦。    (柴山つぐ子)


★三月定例句会は十三日 六時 管理事務所
●兼題二句 雛(一般)立子忌 椿 当期雑詠二句 席題一句 

     
★★受賞速報★★               柴山つぐ子
第五十ハ回俳人協会賞 伊藤伊那男「然々と」
第四十二回俳人協会新人賞 堀切克洋「尺蠖の道」
新年会の宴の最中に俳人協会より主宰と堀切君のダブル受賞の吉報が飛び込み大変な盛り上がりとなりました。
皆様と共に喜びを祝うことが出来最良の一日となりました
また三月には表彰式 祝賀会が予定されております是非お御足を運ばれますよう心待ちにしております」 (大野田井蛙さん通信より)


★詳細は三月号にて
受賞祝賀会 三月十七日 日 十二時
会場 学士会館 東京神田 ご予定願います。


● 受賞の「然々と」を繰り返し読んでいます
読む度に新鮮であたたかな句群、素朴な人柄に引き込まれます
京の路地ひとつ魔界へ夕薄暑    伊那男
蝮酒二日ほどして少し効く     伊那男
表紙うらに先生の温かな直筆を頂き、ますます大事な宝ものと
なっています。銀漢の一員で良かった。伊那男門下でよかった
尊敬できる師匠で良かった。万歳そして乾杯です。


●新人賞の堀切克洋さんの事何とも言いようがないのですが「銀漢」新年俳句大会において実に三年連続[つぐ子特選]として摩訶不思議な選句となりました

平成二十八年 くさめして妻の小言をやりすごす  克洋
平成二十九年 勝独楽に殊勲の傷のありにけり   克洋
平成三十年  抱きあげし子の重さにも去年今年  克洋

そして今年句の魅力のひとつに『福引きにはづれて福をとっておく 克洋』。
この諦めない明るさ、 大事にとっておくと言うおおらかな福が今新人賞となって昇華されたやもと思ってしまう。
心からのおめでとうを申しあげます。


★あらかると☆
 銀漢新年会に出席して            武井 康弘 
新年会の出席は三回目となり、今年の北軽句会からの出席は六名となりました。
いつもの湯島天満宮ではなく四谷のスクワール麹町錦華でした。
会場は結婚式の披露宴の様な丸テーブルに全員が坐れる状態でした。
主宰が中心となりいつもの様に寸劇があり、おだやかな雰囲気でした。主宰と堀切さんが初めて表彰されると御目出度い発表が有りました。
とても有意義な時を過ごす事が出来ました。


△俳句入門しました              黒岩 道恵
俳句を初めて、句会に出席する度に作句する大変さに頭いっぱいにして、帰宅後は落ち込みます。何年も続けている先輩に近ずく事は、時間のかかる事かも知れません。
俳句を始めてこの年まで知らなかった言葉や文字などその度に知り、歳時記を読む事で日本の四季を改めて感じられる事、日々の生活の細やかな事に目を向けて生活出来るようになった事は、本当に良かったと思います。
俳句は人の心を豊かにしてくれます。脳の活性化にもなります。
句会で勉強しながら俳句も自分も成長したいです。


●年頭早々のダブルの喜びごとです、すごい事だと思います。
よく解らない人には俳句のノーベル賞みたいなものよと低い鼻を少し高くして説明しました。とにかく先生の人間力と努力に尽きるのでは偉ぶらないオーラも。きょうはバレンタインの日でした。
                    
2019/02/14 つ





2019/2/15 更新



 


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