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2019/5/10更新 


2019年 第178回 北軽井沢句会 戻る




第178回北軽井沢句会  (2019年) 



  令和元年 五月八日 {水}午前十一時集合

近場日帰り吟行 バラギ高原キャンプ場




美しいバラギ湖,初夏の風・・。





 美しい冠雪の浅間山


紺碧の空の下のBQ吟行句会。

 全てphoto by Udai

 夏はじめ白雲低く淡きかな
           
 山の湖一枚羽織る若葉冷
           
 満開の余花の力を土産とす
                      
 コロコロと軽妙ぶりや初蛙 


柴山つぐ子
 
 
   
 
 

 
 葉桜の木洩れ日のみち車椅子
          
 六地蔵並ぶ古刹や日雀来し

 ふる里の川幅広し五月来ぬ
         
             
  小林 好子
 
 きのうとはまた違ふ貌色渓若葉
         
 そこそこに増へし沢音木の芽風






  岡田 久男
 懐古園花房垂るる藤の花
            
 懐古園御茶屋に寄りて新茶かな






  岡村妃呂子
 子供の日親も一緒に朝寝坊
           
 葉桜や乗る人の無き始発駅
          
 老鶯の声高かりし山上湖





  黒岩伊知朗
 節くれの母の手作り柏餅
            
 職を退き陽光眩し五月尽

 静寂の独り山家の青とかげ




 
  黒岩 清子
 やわらかき色それぞれに春紅葉
         
 遠足の子等にやさしき遅桜







  黒岩 茂子
 白樺の梢にわずか樹液かな
           
 さざなみを越えて来るや夏鶯

 初音聞くコロコロと鳴く雨蛙


           




  小林 尊子 
   
 山並みを引き寄す風や夏に入る
         
 風は初夏眩しき湖や小舟かな  






佐々木終吉
 
 小樽へのフェリーに乗りて夏きざす
       
 八十八夜の茶にもてなさる恩師かな




  佐藤 栄子


 


 山頂の湖にこぼるる花かんば
          
 風遊ぶ葉桜の波遊歩道

 浅間山余花の青空広ごりぬ






  佐藤かずえ
 三度振る力いっぱいたけのこ穫る
        
 水に触れ邪念消へたる滝の音
佐藤さゆり







 
 木立越し見ゆる浅間に残る雪
          
 夕立の雨雲厚く重み増す








佐藤洋一郎
                
 バラギ湖の日射し眩しく五月来し
        
 元白根バラギ湖に写す余花の昼





  武井 康弘 
              
 聖五月光の粒を野に山に
            
 薫風やうすうす見ゆる湖の魚

 水草の生ふ川べりや風の音







  山崎ちづ子 
 紺碧の湖畔の水面キャンプ場
          
 浅間嶺を背にしてそよぐ鯉幟


  横沢 宇内

 
 
   

立夏から二日目という近場吟行。標高1250mという丁度山桜が見頃という快晴のバラギ湖へ。まだ遅き春が居残っていましたがしっかり日焼けしたこの日。句会後ベキューを楽しみました。(柴山つぐ子)

初夏の風を浴びながらバラギ湖を一周し、水芭蕉や鳥どちの声を聞きました。見たものをよむことに集中し、その場で作ることへの思わぬ発見もありました。仲間との楽しい句会と青空の下でのバーベキューの美味しかったことなど収穫大となりました。
幹事の伊知朗さん 茂子さん有難うございました。(佐藤かずえ)
                     
  ◎あらかると●

●来月は★出羽三山一泊吟行です●
 芭蕉翁も先師皆川盤水先生も勿論伊那男先生も通われた出羽三山に出向きます。

★日時 令和元年六月十二日{水}、十三日(木)
 集合 十二日 朝五時出発 万座鹿沢口駅
 会費 三万五千円

● 参加者 柴山つぐ子 小野寺清人 黒岩伊知朗 黒岩清子
 小林尊子 佐藤栄子 佐藤かずえ 佐藤さゆり 佐藤洋一郎
 武井康弘 山﨑ちづ子 横沢宇内 ゲスト 内田さん 林さん
 ドライバー横川さん

●宿題 十句 現地句 三十句◎欠席者 当期雑詠 十句
★宿 羽黒山 三光院 鶴岡市羽黒町手向92(粕谷典海様)
  090 5187 4326

★吟行メモ★

◎出羽三山 月山{前世} 湯殿山(来世) 羽黒山(現世)
◎羽黒山 かつて月山 湯殿山は女人禁制のため鏡池のほとりに合祭殿を設けられた◎蜂子皇子が羽黒山を開かれたのが出羽三山の始まりであり三山の神々を合祀するお山であり修験道場。

◎木綿注連 五重塔{国宝)爺杉
◎現世利益◎有難や雪をかほらす南谷{芭蕉) 盤水句碑が三光
院の庭先に 河骨は星のごとしや鏡池。


◎月 山 祭神は、「月読命」夜 海 魂 死後の浄化 蘇り
 ◎山開きは七月一日まだ雪深くバスもまだとのことでした。
 ◎月山に速力のある雲の峰 羽黒山南谷の参道に建つ盤水句碑。
 

◎湯殿山 再び生れ変わる◎「語るなかれ」[聞くなかれ] 神秘の世界。いにしえ西の伊勢参りに対し東の奥参りが人生の儀礼であったとか [語られぬ湯殿にぬらす袂かな](芭蕉)


◎梵字川のほとり湯殿山神社での参拝はいまも裸足となりお祓い
 を受けてからでないとお参りは許されない。俗界と切りはなさ
れた神域。◎形代(かたしろ)みそぎ 祓などに用いた紙の人形
(ひとかた)これで身体を撫でて禍を川に流した。
 
◎ご神体は社殿がなく熱湯の噴き出る霊巌
◎残雪に大幣の舞ふ湯殿山(盤水句碑)
◎銀漢ゆかりの地とも思える念願の出羽三山吟行。ささやかに
身ほとりの禊をして謹んでお訪ねしたい聖地。(令和元年19.5.9 つ) 


詠まれた俳句
伊藤伊那男主宰
月山の胎内に入る茸採
形代の揉み合うてゐる淀みかな
護符添へて月山筍の届きけり
湯殿山蛇安心の舌出せり



粕谷容子句(山光院 女あるじ 俳人)
羽黒山緑雨に染まる御師の句碑  
強力の双手で掬ふ山清水
湯殿山湯煙まとふ岩燕
天平の春の色なり鏡池 

            





2019/5/10 更新



 


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