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2019/9/16    更新 
2019年 第183回 北軽井沢句会 戻る




第183回北軽井沢句会  (2019年) 


第百八十三回北軽井沢句会々報 

  令和元年十一月十三日 (水)午後一時半  別荘管理事務所

  兼題 大根 初時雨 木枯し   席題 小春日 初冬



2019/11/7  霜の北軽井沢
photo by  Udai








鬼押出し園



鬼押出し園





草津湯にはらから集ふ小春の日
         
守り札買ひたる堂や初しぐれ

噴煙は寝息か浅間眠り初む

閉店の村のよろづ屋枇杷の花

     


   柴山つぐ子
小春日の旧軽銀座堪能す
            
きらきらと魚釣り上ぐる時雨かな

冬初め年相応のグレーヘヤ―




   中川冬紫子
すきまなく洗濯干され冬日和
          
気落ちして両手を組めば小鳥来る

大根煮るちよつとの箸の穴見つけ 


  小林 好子 



   
ぱつくりと通草の熟れて山日和
         
神留守や開けつ放しの岩扉

青年の拳上ぐ指揮天高し




  佐藤 栄子 
黄落の並木に鈍き老の試歩
           
大根干す母何故に軍手かな

銀杏黄や明治座に列吸ひ込まる




 
  岡田 久男 
柿落葉色を変へては散りにけり
         
風もなく秋夕焼けの輝けり




 
   岡村妃呂子
初時雨ヘットライトに光る道
          
新調の手袋を手に通学児
          
立冬や浅間山の夕日濃く淡く




   黒岩伊知朗
信濃路のそば屋の暖簾初時雨
          
冬菊の手折りて父の仏前に

角砂糖のほどける速さ冬夕焼け






   黒岩 清子
ちゅんちゅんと雀騒がし霜の朝
         
小春日に猫も一緒に背伸する




 
  黒岩 茂子
 
小春日の陽を受けている浅間山
         
不揃ひの片手で持てぬ大大根

雲厚きこれより先は初時雨




 
  小林 尊子 

初時雨浅間和讃や灯のともる
          
穭田や一反といふ青さかな

土の香や母逝きし味大根煮る 




   佐々木終吉
杖の音辿れば父のゐる小春
           
初時雨ダム往来の人の波

木枯しやいく度夜の窓を打つ




 
   佐藤かずえ
秋の虹未来に向かふ即位礼
           
紅葉の体硬まるロープウェイ 




  佐藤さゆり
 
 師と共にひねる発句に散る落葉
         
落葉掃く手許休めて句をひねる




   佐藤洋一郎
 朝採れの大根並ぶ無人棚
            
朴落葉足を滑らす高尾山




  武井 康弘
 
湯気たてる玉こんにゃくの味噌自慢
       
幼らの遊びきりなく木の実落つ

息をのむ嵐のあとや翁の忌




 
   山﨑ちづ子
木枯しが猫の額に吹き荒るる
          
賑はひの夕餉に上る新豆腐
  横沢 宇内 
     
   





 先輩俳人Nさんの参加を頂きました。「俳句は飽きず、諦めず、止めず、ぼつぼつでも続けていれば苦しい時も嬉しい時も自分の人生に寄り添ってくれます」
三十余年の俳句人生の体験の中からの言葉を頂きました。  {柴山つぐ子}

  ◎ あらかると ◎

中川冬紫子
久しぶりの嬬恋の清らかで澄んだ大気と光に身も心も元気を頂きました。柴山つぐ子さんと会うのは無上の喜びでもあり、そして彼女を介してご縁を頂いております北軽句会の皆さんにお会いでき、句会に出席できます事は楽しみでもあり、充実した時間を共有できますことに深く感謝します。俳句を通じて繋がる俳縁に不思議な魅力を感じ、三十数年が経ちました。俳句は飽きず、諦めず、止めず、ぼつぼつでも続けていれば、苦しい時も嬉しい時も自分の人生に寄り添ってくれています。   

柴山つぐ子
毎年の一泊吟行、夏のイベント庭句会など時折中川冬紫子さんがお顔を見せてくれました。句歴三十余年の女流俳人のオーラに一歩の前進と気付きを感じることが出来ました。同じ場所で、同じメンバーで、同じやり方ではやはり月並みになりそうな鄙句会です。少しの空気と少しの窓が明いた気が致しました。(句会後の食事会も)また親しくお出かけ頂けるとのことです。遠路のご出席ご指導ありがとうございました。


●十二月の定例句会は十二月十一日(水)午後一時 別荘管理事務所

●。兼題二句 初雪 シクラメン ストーブ 当季雑詠二句 席題二句
  句会終了後、今年の反省・来年の行事等話し合いたいと思います。
  
  忘年会  十二月十一日(水) 定例句会の後
       時間  午後五時から
       場所  鎌原つりぼり (東部子供園前)
       会費  三千円 
       幹事  山﨑ちづ子   黒岩清子
       出欠は後ほど幹事が確認させていただきます


★お隣の長野原町開拓池に白鳥と鴨が来ていましたのでお知らせです。
寒くなりました くれぐれもご自愛とご健吟お祈り致します
                             (19・11・15 つ)




              長野原町開拓池


  銀漢2019年11月号から・・・・

△私の好きな季語
  

帰省の子(夏)

笑む頬に幼さ残る帰省の子
(夏)

母業を55年余の私です。句を読むと来し方のあの頃の、あの時の鮮やかなシーンが蘇ります。
社会人一年生、入社式、研修を終えて新任地は北海道札幌でした。夢や希望は大いに膨らむでしょうがなんせ三男坊。たまに私の外出があっても父がいて兄がいて家事など触れることさえ無かったのです。
ガスもマッチも使えない不器用な一人暮らしの北の国。
丁度恋の始まりのようでお給料は全て飛行機代に。
その恋も今は素敵な一男一女の小学生のパパとママとなって奮闘しています。
明日帰る夜更の椅子に帰省の子

伊那男主宰の今月の秀句に取り上げて頂いたもの。

おぼんの日じいじいまってるぼくらかな
はるき
は、迎え火を詠んだ孫の句。季語の力に乾杯です。つぐ子




素晴らしいエッセイでしたのであえて掲載させて頂きました。


 


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