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2019/8/4更新 


2019年 第8回 柴山山荘句会   番外編 戻る


第8回柴山山荘句会 令和元年(2019年)

 
  令和元年7月28日(日)午後17時
 
場所 北軽井沢・柴山邸








浅間山

出句者二十七名 選句二十四名 五句出し七句選

選 ◎ 伊藤伊那男  つ 柴山つぐ子



つ4  隠れん坊のやうにどこかに茗荷の子

つ8  嬬恋をひと暴れして仕舞梅雨

つ3  立葵浅間の風に斜め立ち

2   唐黍を食み零したる旅愁かな





  伊藤伊那男

◎2  嬬恋村の名のある碑文木下闇

1   句まつりの果の端居や縁かな

1   日ねもすを虫籠の中蝉しぐれ

1   虚子翁の好みの紫苑育ちゐる





  柴山つぐ子
◎つ4  訪ねきて沙羅のつぼみを数へけり







  天野小石
◎2  夏の灯の光を増してゆく夕べ

◎   キャベツ生るまるで掌閉ぢるかに

1   歓迎の笑顔と共にビール干す

1   例年の如き雷雨に遭ひにけり







  伊藤政三 
◎   鬼押出の熱さますかに大夕立

3   夏霧の裾長く引く浅間山

3   子は育ち庭木は繁る露涼し






  今井 麦
3   浅間山へと一直線なる雲の峰

2   日雷鳴りてやつぱり雨来る







  大野田井蛙
◎2  まひまひやけふの予定の捗らず

4   「ようこそ」と松明草の燃え立てり

1   桑の実にくちびる染めし裸の児







  岡田久男
つ1  縁側に一鉢青きトマトかな

1   松明草師の庭夏の風物詩

3   踏まれても踏まれてもなほ蛇苺

         
  

           
  黒岩伊知朗
つ   涙雨山居に揺るる花ぎぼし

1   無風の風受けて微睡む青蜥蜴

1   猪も遠見に山家薯畑

1   客迎へ一夜賑わひナツツバキ


  黒岩清子





 
1   再会の別荘の庭灯台草







  黒岩茂子


◎つ3  夏蝶となり嬬恋へひとつ飛び

◎2   あの人へあの子へと捥ぐ夏野菜

つ1   山小屋にいつもの顔の夏休み

2    台風を先触れとして主宰来る





 
こしだまほ

1   高がいも然れどこだわり芋の花

1   梅雨の間の障子に映る月明り





 
  小林尊子
◎つ5  夏料理一句を記す箸袋

◎2   恙無き風の吹くまま落し文

1    新涼の草に濡れきしスニーカー









  小林好子
◎   師を迎ふ年重ねつつ夏館

◎   熾火めく松明草や暮れなずむ

1   蚊遣火や句座たけなは煙満つ

1   夏椿経る時忘れ咲く一輪

2   在所の灯消え入りさふな大浅間


           




  佐々木終吉 
   
◎1  もてなしの彼や是やと夏料理

◎   森林浴の道ゆき止る避暑の家

◎2  涼風や遺影見守る句座の席






 
佐藤栄子
◎2  高原の風を跳ね上げとらの尾草

つ1  蚊遣火や宝探しの如置かれ

3    背ナの荷をさつと下ろせり夏句会

1    朝顔のつるを伝ふる雨のつぶ

2    鳴りさうで鳴らぬ風鈴風を待つ






  佐藤かずえ
つ   山の家観音守るダリアかな

2    松明草力みなぎる山句会



  佐藤さゆり




 


1   山百合を一輪瓶に挿して見る

1   めうがの子力果てなく甦る

  武井康弘
 


 
 
       
      


 
1   老鶯や深き瀬音の千曲川

2   夏霧の晴れて小諸の山近し

2   夏の空近き浅間の低き雲 




           
  田中 道
◎4    蚊遣火も取り皿に乗せ山家の餐


◎つ6  来なければ来ぬでさみしき大夕立

◎2   いま留守の鳥の巣箱も避暑の家

◎3   水引草いまだ結べぬほどの丈

2     ランタンも篝火草も点しをり






  谷口いづみ 
4   今日こそは梅雨明けといふ空の色

1   齧るもの浮かせ振舞水の桶

1   朝顔の蔓を這はせてより蕾む






  戸矢一斗








 
 
2   七日目のラジオ体操蟬盛ん

1   二十センチばかりの蚯蚓伸び伸びと





         
  中野智子
◎1  日盛の径を縫ひ来て嬬恋に

1   夕べより一寸伸びたる夏いんげん

4   マドンナは今もマドンナ夏館

5   夕暮れて見えざる水の音涼し









  松代展枝
◎   曇りなき玻璃戸の端に端居して

1   露涼しひかりのあぶく閉ぢこめて

2   夜半からの雨吸ひあげて立つ青嶺

2   再会の熱き抱擁夏館









  森羽久衣
◎つ1  鉢となるワインの樽や紫蘇あふる

つ2    長靴の並ぶ軒下じやがを掘る

2     賑やかが好きな師なりし松明草

2     様々な啼き声包む夏木立

1     山百合やたじろぐ風のその中に








  山崎ちづ子
つ2   雨男つひに嵐を持ち込めり






  山田  礁
◎   出迎へは首を傾げてダリアかな

1   木の幹をつかむ空蝉落しけり

1   釣鐘草茎も重みで曲がりけり










  横沢宇内

               森羽久衣/今井 麦 作成  







恒例の西瓜割りショット。











真打ち登場







少し幻想的ショット


句材溢るる山荘


小さな宇宙ステーション


20年の歳月を経て開花・柴山亭の夏椿。


第8回柴山山荘句会の出席者
  

伊藤伊那男主宰、大野田井蛙、伊藤政三、今井麦、こしだまほ、中野智子森羽久衣、松代展枝、戸矢一斗、谷口いづみ、天野小石


紫山つぐ子、岡田久男、黒岩しげ子、小林尊子(投句)、小林好子、佐藤栄子、佐藤かずえ、佐藤さゆり、武井康弘、、山崎ちづ子、山田礁(投句)横沢宇内、黒岩伊伊朗、黒岩清子、佐々木終吉






標高1,100M。嬬恋村・北軽井沢の美しい四季・・。柴山つぐ子


涅槃像と呼ばれる浅間山。

 綿帽子を被り、寝息のような煙をぽかり、ポカリと大浅間、麓ではのどかな馬子唄が聞こえそうです。


手つかずの自然が残るワイルドな芽吹きの浅間大滝。

 土地っ子は芽ぶきの頃が一番美しいと言っています。遅い春を待ち焦がれての事なのでしょう。




紅に染まる美しい紅葉。


厳寒の白銀、氷点下の世界。

 感動で狂う程の紅葉一望言葉がありません。厳寒の頃まるで魔物が棲んでいそうな震える美しさを知っていますか。パウダースノーの白銀の世界を。




小鳥たちのおしゃべりと蝉時雨。


 郭公やほととぎすに始まる無邪気なおしゃべり好きの小鳥たち、囀りや元気な雛たちの巣立ち、やがて在所は蝉時雨にひねもすを虫籠の中にいるかのようににすっぽりと包まれます。



東洋のポンペイ/鎌原観音堂 


土地人のそつなく穏やかな温もり。厳しくも有難い大地の恵みエネルギーを溢れる程頂いております(わたしが嬬恋人になった頃)つぐ子。





                        


   




暑中お見舞いもうしあげます        柴山つぐ子

本部から早速の会報が届きましたのでお届いたします.。 (嬬恋をひと暴れして仕舞梅雨)主宰当日句です、日々山の天気の気儘さに気をもんできましたがその後の日々も毎日の気儘ぶりテーブルクロスのシーツ‘(九枚)濡らして五回洗濯のし直しでした。
でもです。今年はテントのもといくつものランタンの灯りのもと伊那男主宰のもと[楽しくなければ俳句じゃない」を目の当たりにしての「北軽スペシャル」句会となりました。関係の皆様に心からのお礼を申しあげます。
                     
 ★あらかると
お疲れ様でした。北軽句会にとって年一度のイベントがふたつあります。一泊吟行(今年は出羽三山)庭句会と続きましたがお陰さまで無事実施するコトができました。
ひとり一人が自分の事としてがんばりました。その決断力実行力は今年に限らず凄かったと思います。ありがとうございました。

その影なる力強さを今度は俳句にぶつけていきませんか。今までの俳句持ち時間を一日十分増やすのはどうでしょうか。
句会は夏休みですが一日一句位は目指しませんか暑くて多忙な日が続きますお疲れが残りませんようご自愛専一に。毎日がより楽しいモノで有りますよう。ご健吟を。
                            (19.8.2.つ)



HP後記

14時前に山荘から「ベルウィンこもろ」へ送迎に向かいました。3:40 分、2台の車に皆さんを乗せて一路柴山山荘へ・・。車中、やはり何時もの夕立の歓迎を受けつつ山荘付近まで・・。到着寸前、雨が奇跡の如く消えていました。
皆さんが到着され歓迎の拍手・・。まずは恒例の記念撮影。4:30分時スタート。まずは乾杯。

そして恒例のスイカ割り・・・。 

BBQでの美味しく焼いて頂いた料理の数々、北軽句会のメンバーの心のこもった持ち寄りのご馳走の数々・・。夏館、久し振りに夕立に遭わず庭での句会スタート。真剣勝負・・。皆さんの優しい笑顔が印象的でした。今年は新幹線の時間が遅くして頂いたので余裕の有る句会でした。


句会は8時をまわった頃、軽井沢駅まで送迎。しかしやはり何時の雨が・・。
皆さんの笑顔、お送りし帰途に着きました。帰りもやはり大雨が・・。
銀漢俳句会の皆様お疲れの所、ご参加頂き本当に有り難うございます。感謝致します。

△今回は画像を特別にカラーを導入しました。何時はモノクロの世界で落ち着いた雰囲気で表現していました。2019/8/7 終吉記。





2019/8/7 更新



 


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