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第200回北軽井沢句会  (2021年)


令和三年七月十四日(水)   午前九時半  管理事務所

    兼題二句 青蜥蜴 夏帽子 ソーダ水 蚊遣火  雑

詠三句 兼題 二百回




    






photo by  Udai
2021/7/19  撮影





  


  沙羅一輪句会は二百回の誕生日
            
  じゃが芋堀り嬬恋訛飛び交へり

  青すすき浅間を背ナに凛として

  娑羅咲ひて一晩にして野に還る  
         



 

  柴山つぐ子
  舞殿へ迷ひこみけれ青蜥蜴
              
  蚊遣香すなわち父の匂ひとも

  夏帽子とばせてしまふ湖の青




  中川冬紫子
  ソーダ水のグラスの向かふ静まりし
          
  合わさるる手散歩の子らの夏帽子

  青信号待つ片蔭の人力車





   

  小林 好子

 

  初デート何から話すソーダ水
             
  数学の追試も昔ソーダ水

  二百回のたぐる想ひ出娑羅の花





  佐藤 栄子
  透き通る数多のすぐり雨上がる
           
  めまといを払ふ仕草や池の端


  紗羅の花祝ふ句会を愛でてをり
  山﨑ちづ子





 

  掌に踊りて草へ青蜥蜴
                
  山荘の句座の設ひ蚊遣り焚く

  パナマ帽の明治の人ら髯競ふ



  岡田 久男 

 

 

  淡々と生きよと揺れり姫女苑
             
  二百回祝ひの花は紗羅一輪

  牧水の越えし峠や蝉時雨           




 
  北川 京子
  あじさいの花に誘われ長谷寺へ
            
  郭公の声はさわやか森の朝










   木下 誠司

  何処よりカレーの匂ひキャンプ場
           

  夏帽子小脇に参拝観音堂

 


        
  黒岩伊知朗
 




 
  尾瀬ケ原夫とそろひの夏帽子
             
  幼子の舌青鬼のごとソーダ水

  整列の甘藍吾を迎へをり





  黒岩 清子
 
  
   
   
      
     
  ソーダ水グラス越しなる海の色
              
  蔵の町魚籠に一輪紗羅の花





  佐々木終吉
  大浅間山洗ふが如く夕立かな
               
  人去りて香水の香の残りけり

  緑陰に集ふ句会や二百回





 
  佐藤かずえ

  仏桑花働き者の水牛車
                  
  夏木立標高高く深呼吸





  佐藤さゆり
  里は昼峠未だに冬ごもり
                 
  木々の葉の色の変わりに時を知る







  佐藤洋一郎 
  するすると石垣登る青蜥蜴
                
  梅雨の朝孵化した金魚又数






  山﨑 章一

    
 
  足早にほたる見に行く親子かな
              
  コロナ禍で予定見送り夏の果て








  山﨑 伸次

  磯釣りの麦藁帽子波に浮き
                
  庭に出て青蜥蜴とのにらめつこ

  武井 康弘
 

 



 
 
   
  夏草や水路の幅を狭めけり
                
  見る見ると黒く近づく梅雨の雷

  二百回祝ふがごとく梅雨晴間




  横沢 宇内 
     
 


 

北軽句会二百回を迎えました。坦々と、コロナ禍ですが和気藹々です。赤飯をおいしく頂きました。
句文集は校正の段階です。八月はお休みとなります。(柴山つぐ子)


★九月の句会     九月八日(水) 九時半より  管理事務所
   兼題二句  夜長 蜻蛉    雑詠三句   席題一句
★うめくさ
 栄子さんが、家に咲いた沙羅を一枝折って句会の会場に持ってきてくださいました。蕾が二、三個、花が一輪ついていました。沙羅のサには女が付くか付かないか?とか、うちの木は花がつかないとか、沙羅の一枝から話が広がっていきます。当日の席題は二百回、この席題と沙羅の花を一つの句に取り入れた句が多くみられました。


来月は休みです。
楽しい経験を沢山つんで楽しい句を作って下さい。九月に元気で逢いましょう。(2021.7.18つ)

 



















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